私が塾で講師をやり続ける理由①
1.仕事の目的
みなさんは、仕事は楽しいですか? 私は楽しい時もあれば楽しくない時もあります。
しかし、事実として今続けられているのには理由があります。
転職も考えましたが、今のところこの仕事を続けていく予定です。もしかしたら副業も始めるかもしれませんが、今の仕事は続けていきたいと思っています。
辞めたいと思いながらも今の仕事を続けている理由についてお話したいと思います。
2.学校の先生が嫌い
先生をやろうと思ったきっかけは小学生の頃です。私は、学校の先生があまり好きではありませんでした。母子家庭で祖父母の元で育てられました。しかも一人っ子です。
祖父母は私に対してとても優しく接してくれました。しかしそれは、いいかえると甘やかされていました。勉強はそこそこできましたが、生活面はだらしがなく、服装や態度も決してよいものではありませんでした。そんな私の態度を見て、学校の先生は、そんな自分も馬鹿にするような発言をよくされて、母が激怒して学校にクレーム電話かけたたりすることもありました。今思うと、かなり問題児だったと思います。
3.塾に通い始める
そんなとき母から中学受験の話を持ちかけられました。というかほぼ強制でやらされました。最初は、お出かけだと思っていたのですが、電車で少し離れた進学塾に行かされて、テストを受けさせられました。点数は散々で算数は100点満点で9点でした。
田舎育ちの自分は都会の街に出るだけで何かヒエラルキーの上に上がったと錯覚してました。周りの子たちは、海や公園で遊んでいる中で、自分は電車で遠くまで通っている。それが楽しみで塾に通い始めました。もちろん勉強なんてできません。宿題も母から叱られたなが泣きながらやっていました。
4.魔法使いのように感じた先生
その塾は、予習をして授業に臨むスタイルでした。算数の問題は特に苦労しました。
まずほぼ初見では解けません。だから解説を母と一緒に読んで教えてもらいます。それでもよくわかりません。そして、塾に行きます。その時の担当してくれたのは池田先生先生という先生でした。小学校はずっと女性の先生でしたが、初めて男性の先生でしかも若い。その先生の見た目は、幽霊のように色白でした。長身でいつも背広を着ていて、いつもふらふらして病気なんじゃないかと思えるような容姿をしていました。
話す声の癖が強くて、突然大声になったり小声になったり一言でいうと変な人でした。
しかし、授業がめちゃくちゃわかりやすかった。感動しました。魔法のように算数の問題が解けていくのです。それまで何をしても開かなかった扉が、自然と開いていくような感覚です。今まで大人を見てカッコいいと思ったのは初めてだったかもしれません。
あまりにも影響を受けすぎて、チョークをこっそり持って帰って家で真似してました。
その頃から先生に対しての憧れが生まれました。気づけば算数が一番の得意科目になりました。何も取り柄がなかった僕に、そっと蝋燭の火を灯してくれたのがその先生でした。
5.まとめ
本当は、1回で全部書こうと思ったのですが、書きたいことがどんどん出てきてしまって第一部 きっかけ編ということで書きました。
自分の原点を振り返るのは面白いですね。人に自分を紹介するときに一度書き起こしておくと良いと思います。書きながら色々な背景があったことに気付かされます。
ちなみに、あくまで今回はきっかけでした。今先生を続けている理由は、これから変わっていきます。でもそれも最初に池田先生に出会えたからあるのです。
「無駄な過去はない」全ては今に繋がっている。私の座右の銘の1つです。
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