音が割れる
割れた音って直せないという話。
割れるとは?
音が割れるとは、レベルが大きすぎて、何かしらの許容範囲を超えてしまうときに起こる。
何の範囲を超えているかというと、音が表現できる範囲を超えている時。
アナログでもデジタルでも。
波形でみると、範囲外まで波形が伸びていく ように見えて実は最大レベルで頭打ち、ぺたーっと、クリップしてしまっている状態。(その時間の情報が取れていない状態、無音と同じような感じ)
こういうのを鳴らすと何が起こるか?
想定できない音が鳴ります。 ギターのディストーションみたいに綺麗に丸められる場合もあれば、 本当にスピーカが壊れるみたいなこともありえます。(自分は経験ないですが、酷いとコーンが破れたり、何か燃えたりとか・・・)
矩形波形の不思議
チップチューン好きなので矩形波形大好きなのですが、この矩形という状況ってとても特殊。 外側で実際の波形がどうなるかはなかなかわからない。
スピーカーのコーンが、瞬間的に止まるとか、現実世界ではできないので、何かしらのアナログな要素でまるめられます。
バネのように変化するかもしれない。
その、本来のサンプリングでは表現できない要素が、心地よい場合もあったりするのですが・・・
割れた音にデジタル処理をかけると・・・
おかしなことになります。
元の音にないものや、エフェクトとして想定してない変化が生まれてしまいます。
立体音響的なものも変になります。
マルチスピーカーとかだとヘッドルームという最大音量より少し上の部分にすきまを残しておく、みたいなやりかたがあります。これは、ステレオなどにチャンネルが減った時とかにあふれないようにするための部分みたいです。
(すごーく計算量の多い処理で、トゥルーピークとかのようなより高いリサンプリングとか そういうものはあるらしいけど 気軽には使えないし、それ自体が音の変化をさせてしまう要因にもなる。酷い音は何しても(よほど条件がそろってない限り)もう元に戻らない →撮りなおすしかない)
どちらにしても矩形とかがまざっていると、ブルブルとか変な音が鳴りだします。それは、波形の音じゃない何か別の現象で聞こえてくる音だったりします。
レベルを超えてしまう要因
録音レベルを意識していない
マイクを吹いてしまっている
慣れていないと気が付かないかもしれない。
だいたいのレコーダーには入力レベル表示がついているはずだし、録音レベルも調整できるはずなので、それをみて、あまりぎりぎりをせめないようにする。
大きな声とか撮る時はどうすればいいのか・・・
大きな声って割れそうですよね・・・
ちょっと謎です。
マイクを離したりとかするのだろうか・・・
うまい人は、大きな声だしている感の音が入っている気がします。(波形が微妙に違うのかな)
大きな声は、倍音も増えるので、そういう変化もあるかもしれない。(音量じゃないところで表現している?)
人によっては、相性のあるマイクとかいろいろ、そこらへんはあまり詳しくないですが、あるみたいですね。
複数マイクを立てて、それぞれ設定の違うもので撮るとかはありそうですが、それはそれで手間がかかってしまいますね・・・
割れた音は直せない
収録した音声などで、音がもし割れていたら、もう取りなおした方が速いです。
どうしても素材がなければ、レベル下げて、波形を描くとかになりそうですが、それも限界があります。
デジタル処理でも、無い情報は補えないので、割れている部分は音が本来の収録した音とかけ離れてしまいます。
なので、もし音を誰かに渡すようなことがあるときは、レベルだけは最低限注意しておいてください。