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盲目論
物事を疑わずに信じるべき.と言う言葉は.的を射ていない…
ただ単に信じるというのは.本当に物事を理解し.物事が見えているわけではないのです…
それでなくとも暗夜行路の如く.無明の闇の中を手探りしながら生きているのですから…
何かしら問題に直面し.どうすべきか迷ったり.戸惑ったり.疑問が生じた時.その迷いや疑問が残る限り.本当には先には進めないのです…先に進みたければ.疑問をなくす必要があり.理解する事なく.単に信じるとか疑わないというのは.問題を本当に解決する事にならないばかりか.世の中に溢れるプラパンチャ(能書き.戯れ言.空理空論.世迷言.絵空事.詭弁.理想論.形而上の観念…)に誑かされたりするのです…
お釈迦さまのように.物事を懐疑の目を以って眺め.分析し.思惟思推し.熟慮し.検証し.絶えず疑問をなくす事を心掛けなければなりません…
そして確証を得たものは.疑心暗鬼せず信頼するのです…
世の中には愚かな人や.無明な人が信じたい嘘が用意されているのです…
何の為に…?
勿論.騙したり.取り込んだり.悪意ある嘘を信じ込ませたり.偏った観念に染め上げたり.カルトへ誘導したりする為であり.世の中にはそんな罠が張り巡らされて居て.心の虚や隙.無明さ.愚かさを突いてやってくるのです.…
つまりは無明に盲目的に信じる人(盲信)は騙されるのです…
主観的な人とは.自分を基準とした尺度と範疇でしか物事を見ることが出来ない…
そんな偏った狭い了見で在りながら.自我意識が強く.自分は間違っていないとか.自分の判断力は優れているとか.果ては自分は特別な存在などと錯覚し.それに欲望や利得が絡めば必ず足元を救われる事ともなるのです…
つまりは.無常な現象でしかない感覚.感情.主観を尺度として物事を測れば.視野の狭い自我意識に翻弄されることとなり.それが苦を造りだす事となるのです…
それに.世間と言うものも.事実を素直に認める性格は持ってないのです…
伝統的な事.思い込み.権威.信仰.迷信.先入観.既成概念.文化的価値観...などが優先的に信頼され.人々に事実を理解させる事はひどく骨の折れる作業を伴うものなのです…
仏教修養の基本姿勢は.如来のように考えて.如来のように行ないて.如来のように語りて.如来のように生きてゆく…
そしてお釈迦さまがそうされた如く.民衆と共に在り.民衆の中に在るものなのです…
つまり出家(出世)とは.精神性を言うのであり.状態性ではないのですから…
◆絶対神
絶対神…我が名は.天地自然の理法という…
今の世に言う物理法則であり.得体の知れない妄想の神ではない…
また神とはスピノザが言う処の.万物への象徴としての神性を指す…
仏…我が名は.天地自然の理法を見透す者である…
木造でも金銅仏でもなく.人間以上でも.人間以下でもない.生身の人格.精神性.境地である…
◆正信と盲信
その時.お釈迦さまは舎衛国の祇園精舎で.
比丘達に向かって語られた…
伝説を鵜呑みにしては.ならない…
経典をそのまま信じてはならない…
伝統が全て正しいと思ってはならない…
如何に論理的な言葉であろうと…
誰もが揃って支持しようとも…
哲理を語っていようとも…
例をあげて証明されようと…
そのまま全て鵜呑みにしてはならない…
たとえ己れの主観と合致していようと…
権威ある人の言葉であろうと…
それが如来であっても安易に正しいと信じてはならない…
自ら確かめる事なく受け入れる事を[盲信]と言う…
本当の確証を得て信ずることを[正信]と言う…
◆無明な蓋い(心理バイアス)
先入観.思い込み.常識感.固定観念.既成概念.
勘違い.錯覚.慣習.主観.迷信.伝聞.通説.仮説.伝統.文化.暗示.知識.情報.世評…
◆権威主義的パーソナリティ社会
階層社会
構造的に虚構や嘘が組み込まれています…
その虚構や嘘に寄って立つ社会は.現実そのものよりも愚かな者達の人間的心情の要求に遥かに適っているのですから…
つまりは愚かな者が信じたい嘘が用意されている社会だと言えるのです…
そんな愚かな者にとって.快い虚構や嘘が用意された社会に浸らせ.客観的な認識能力や判断力を麻痺させてゆく…
元来.愚かな人は自分に都合のよい情報ばかりを集め.信じたがるもの…
例え.それが冷静に客観的に考えれば.信じ難い.荒唐無稽なカルトなものであったとしても.我欲が優先して.疑わず信じ.盲信する事こそが.天地自然の摂理に適っていると錯覚し.自己暗示を深め.憐れな子羊化して酔生夢死してゆく.正に天国への昇天を夢見ながら.地獄へと転生してゆくもの
兎角.教祖と言われる連中は.自分は.得体の知れない力を振りかざし.人間の運命を差配する神や仏ないし大いなる存在から選ばれた.人間以上の存在であると宣う.虚言癖なパラノイアか.悪意ある詐欺師かペテン師に他ならないのですから…
大乗や日本仏教や.仏教と称するカルトが宣う処の.無責任な大船に乗ったつもりになって居てはいけません…
彼岸への成仏も輪廻にも.団体ツアーは有りません…
生前の行ない(功徳を積んだか悪因縁を深めたか)により.それぞれが逝くべき処に逝くのですから…
◆因果関係と相関関係
何事に付け.騙される人とは因果関係が理解出来ない人でも在るのです
悪意あるものは.さも因果関係があるように.単なる相関関係を以って無明な人達を誑かすもの[積善の家は栄え.積不善の家は滅ぶ]と言われますが..信心の足りない家や人は滅ぶとか.信心の深い家や人は栄えるとかは単なる相関関係に過ぎず.因果関係としては功徳を積む人.積む家は.悪い因縁を浄め.功徳を積まない家系や人は悪い因縁を深めるものなのです…
◆真価を蓋うもの
全ての人の心の底には.必ず真の言葉.即ち生まれながらの理性が具わっているのです…
だが多くの場合.その理性はガラクタのような知識や情報に蓋われて.その真価を発揮してはいないのです…
全ての人の心の底には.真実の音律.即ち天から授かった感性が具わっています…
だが多くの場合.その感性も大抵は怪しげな芸術なるものによって.曇らされ輝きを失なっているのです…
道を学ぼうと志すならば.先ず心中に入り込み巣食う夾雑物を一掃することにより.埋もれていた自らの理性や感性とを掘り起こし.それを活用し磨いてゆくべきであるのです…