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取り憑かれる

4月28日(金)グリーンサムベーカリー調布店がオープンしました!

たくさんの方にお越しいただき、感謝感謝です。



この先も、毎日使ってもらえるお店を作っていきます。
必死に頑張ったスタッフと一緒にオープンを迎えられて、とても嬉しいです。


ということで、来週ベネズエラにむけて出発し、そのままペルーに入ります。写真家活動と、カカオの仕入れ、映画の撮影とやる事は色々あるのですが、1人会いたい人がいて、その人に会うのを楽しみにしています。
何かをやるのに、本当は大きな目的はいらないのでは? と思っています。
事業であっても、大きな目的は必要ないんじゃないかとも思います。
成功した経営者は理念や大きな目的を語りたがりますが、楽しそうだから始めてみたら、たまたま上手くいったり、このままだと潰れてしまうから、なんとか頑張ったら成功した、と星野リゾートの星野社長も言っていました。
 
さて、今週は、他の人から見て、あの人は何かに取り憑かれていると思われていたら、良いシグナルという話です。
僕の知り合いに、釣りに取り憑かれている人がいます。週に3~4度は夜中に起き、海まで車を飛ばし、船を操縦し、釣りと向き合う釣り師です。
釣りと出会ったことにより、竿や仕掛けにこだわる程度ではなく、船を改造したり、魚群探知機を開発したり、個人用の波の高さを測るアプリまで開発する、変わり者です。
この文章を書きながら、他にも釣りにハマっている人が、知り合いで3人いることに気付きました。ディープな楽しさがあるのでしょう。
いわゆる趣味なのですが、その域を超えているので、仕事にすればいいのに、といつも思ってしまいます。しかし、彼は趣味は趣味であり、仕事ではないと言います。
 
仕事と趣味、違いは何なのか?
 
仕事にはお金が関わってきますが、どうやったらお金が生み出されるのかをシンプルに答えると、「人に喜ばれるから」ですよね。
喜ぶ人の数が増えれば残るお金も増える。これが本来の仕事であったはずです。
しかし、多くの会社は、いつのまにか仕事ではなく「利益」を追求するようになり、「お金を稼ぐ」が目的になっています。
釣り師の友人は、趣味は楽しむものだから、お金ではなく自己の満足を追求していきたいんだ、と言いたいのでしょう。
 
例えば趣味の代表選手であるゴルフ。ゴルフクラブは球を正確に遠くに飛ばすのが目的のはずですが、高価なクラブを何本も所有し、飾っている人がいます。飾っているのだから、球は打ちません。
この場合は、飾ることが目的となっています。
フェラーリをガレージに置いて眺めていたり、カブトムシやROLEXを収集している人達もいます。
本来の目的は、球を打つ、運転して目的地に行く、時間を知る、魚を釣る、であり、そのための手段がクラブや車や釣竿であるのですが、集めたり、飾ったり眺めたりしている。
手段であったことが、いつの間にか目的になっているのです。もう手段や目的なんてどうでもよくて、楽しんじゃってる。
これが仕事になれば大成功間違いなし、だと僕は思うのです。
純粋に好きなことをやって、それを仕事にするなんて、上手くいかないのでしょうか?
孔子は、「努力する者は、楽しむ者に勝てない」と言います。これは誰もが納得する言葉でしょう。
仕事を仕事としてしっかりやるレベルでは、多少の評価は得られたとしても、何者かになるのは難しいでしょう。
 
成功した人を見ていると、いつしか、仕事が夜中に起きて釣りに行くようなことになり、必死になって大物を釣り上げるように仕事をしていたら、会社が上場していたり、大金持ちになったりしています。
もちろん上手くいかなかったり、イライラする時もありますが、それは釣りやゴルフも一緒なはずです。
 
これは僕の勝手な予想で余談ですが、将来の世の中は、仕事が趣味になり、趣味が仕事になるのではないでしょうか?
今、世の中の人がやっている仕事は、趣味でやるようになり、趣味で楽しんでいることが仕事になる。
そんな気がしています。
取り憑かれたように仕事をしたら、自由がなくなるし、そんなの嫌だよと思うかもしれませんが、「楽しむこと」が根幹にあるのが重要で、それが自由と繋がっているのではないでしょうか?
お金でも、仕事でも趣味でも、学校でもスポーツでも、「楽しめる」かどうかが、自由になれるかどうかの分かれ道だと思います。
人生100年時代、FIREなんて考えている場合ではないのです。
あなたの夢を叶えるのは、あなたの仕事です。
楽しみましょう!

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