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Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)

南米への旅が始まりました。前半戦最大の目的である、1人の老人に会いに行くために、ベネズエラへ向かいます。
(旅の様子はphotographer Instagramにアップしていくので、是非ご覧ください!)
Charles Brewer(チャールズ・ブリュワー)
は歯科医であり、医者、大学教授。今までに27種類の新種の植物や爬虫類、昆虫、サソリを発見し、マラリアやリーシュマニア症などの病気を解明しています。
探検家でもある彼は、50年以上前の若き日に、ベネズエラのジャングルを探検し、その時から「平凡ではない人生を送る」と決意したそうです。
ベネズエラの友人であるマリアの家に泊まっていた時、偶然彼の写真集を見ました。

マリアの話によると、アマゾンのジャングルで暮らす先住民族イェクアナの人々が、マラリア病に侵されたのをきっかけに、チャールズはマラリア病の研究をし、病気を解明しました。その結果、多くの先住民族は命を救われ、初めて文明人の彼を受け入れたと言います。文明人とは距離を置く先住民族と唯一話を出来る人物であり、彼らの歯科医でもあるそうです。
こんな話を、写真集を見ながら聞いた僕は、すぐに彼に会いたいと頼みました。

現在のベネズエラでは、彼は厄介な立場にあります。政府に反対するリベルタドーレス(解放者)であるため、2003年には、彼の家にガンを持った3人組の侵入者が現れたそうです。彼は肩を撃たれ、応戦して1人を射殺しました。
彼は既に80歳を超えています。ベネズエラの腐敗した政府の話、アマゾンの先住民族の話、ジャングルの生物や自然の話などなど、聞きたい事がたくさんあるので、チャールズへのインタビューのため、急いでベネズエラに行くことにしたのです。

本当は、ジャングルの中で暮らす先住民族に一緒に会いに行く予定だったのですが、災害で道が寸断してしまい、復旧には半年かかるというので、先住民族に会うのは来年のお楽しみ。かわりに「カナイマ国立公園」に行くことになったのです。
カナイマ国立公園をリサーチしてみました。
ベネズエラをはじめ、コロンビア、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6カ国にまたがる「ギアナ高地」。
その一角、ベネズエラ南東部にあるカナイマ国立公園は、2000m級のテーブルマウンテン群と、世界最大の落差979mを誇るエンジェルフォール(アンヘルの滝)があることで知られています。
3万平方キロメートルほど(関東地方より少し小さい)の面積に熱帯雨林とサバンナが入り組み、人類未踏の地が点在するため、「世界最後の秘境」といわれるほど。

風雨によって柔らかい部分が削られ、屹立した大小100以上のテーブルマウンテンは、約20~18億年前の地層がむきだしで、先住民ペモン族から「テプイ(神の家)」と崇拝されています。
ほぼ直立するテーブルマウンテンの上は周囲から隔離されているため、独自の生態系が発達しました。
食中植物や様々な種類のランなど4000種類もの植物が生息し、その75%が固有種。
昆虫や爬虫類、両生類の姿も独特で、跳ねることができないカエルなど原始の姿をとどめている固有種がたくさん存在します。
どんな旅になり、どんな話が聞けるのか楽しみです!!

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