「予期不安を回避するために、悪い情報を見て痛みを癒そうとする」
逆夢を見るとおっしゃった人たちは、「予期不安」というのがあって、「もし○○になったらどうしよう」「試験に落ちたらどうしよう」と、予期して不安になるということで、心が潰れそうになる。
それを回避するために、わざわざ悪い情報を見て痛みを癒そうとするんです。それでエゴサーチをする。そうすると悪い情報があるからちょっと安心するんです。
見えない不安に脅かされているよりは、見える化された方が気分が楽になる。
中野信子
「逆夢」というのは、現実になってほしくないことを夢に見ることらしい。
逆夢は私も時々見るな。
現実でも先回りして考えて不安になる。
朝、出かける準備をしている時に悪い予感がすることもよくあって、何も起こってないのに不安になることも多い。
その不安から抜け出すためのエゴサーチは私はしないけど、最悪の可能性を考える。
ネガティブ思考だからというのもあるだろうけど、ポジティブな言い方をすると、最悪の事態を想定して、前もってリスクを避けるという意図もある。
とにかく、漠然とした不安を感じている時のモヤモヤに耐えきれなくなる。
意識的に「悪いことは起こらない。きっとうまくいく。」「こんなに準備したんだから成功するはず」と、ポジティブに捉えて、良いイメージを頭に植え付けるのもモヤモヤ解消法のひとつ。
でも私は考えうる悪い状況をイメージして、現実で悪いことが起こった時にダメージを軽減させようとする。
芸能人じゃなくてもエゴサーチはできるらしい。
自分の名前を検索してみたいと思わないことはないけど、仮に悪口を見つけたらショックを受けるのは間違いないし、誰が書いたのか分からないことが気味悪いし、怖くなる。
他に、エゴサーチをする人は恋人の携帯を見てしまいたい気持ちが強いので、恋愛をこじらせるという別の評論家の意見もあった。
私はそれはしないな。
恋人が誰とどんなやり取りをしているのかは、もちろん気にはなる。
でも見せてもらおうとは思わないし、覗こうなんて思わない。
そんなことをしても安心はしないと思うし、見える位置に携帯画面が置いてあっても、見ない。見たくない。
見えない不安を感じている時って、嫌な感情のひとつだな。
その状況が過ぎ去るまでは、私は悪いことを考え続けてしまう。
その予感を無視しようとすると「このことは忘れなきゃ」と思うことになって、逆に意識してしまう。
予期不安を感じてしまうこと自体は変えられないだろうから、人に迷惑をかけない範囲で自分でとうにかできたらいいのかな。