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「真に果敢な人間は常に穏やかである」

真に果敢な人間は常に穏やかである。決して驚かされず、何物にもその精神の均衡を乱されない。
   
武士道(新渡戸稲造)

心を輝かせる名言集


私は臆病者なので、すぐに怖がるし、ビクビクしてるし、逃げたくなるし、責任転嫁したくなるし、ストレスを感じやすい。

それをそのまま表に出すと、かっこ悪いし、迷惑もかけてしまうと思うし、おどおどしてることにつけ込まれてバカにされることもあるだろうし、何より悪い方向に自分で自分を引っ張ってしまいそうなので、表向きは冷静さを装っている。

おかげで、「堂々としている」「こわい」「冷たい」という印象を持たれるようになった。

すべてではないけど、大まかには自分の意図している通りに印象操作できてると思う。

カッコつけて背伸びするのは悪いことじゃないと思う。


本物の果敢な人になりたいけど、すぐには無理だろうし、もしかしたらずっと無理かもしれない。

でも、それを装うことはできるし、「あの明石家さんまさんだって仕事に対して不安とか怖さを感じると言っていたし!」というのを支えにしているところもある。

立場的にも中堅だし、「やったことないんで、ちょっと分からないです」という言い訳もしにくくなっていくし、「新人だからまだ任せるのは早いかな」と配慮されることもなくなってきている。

見せかけの強さで自分のことも騙して、そのうち本当に強くなっていけばいいと思っている。


一方で、何を言われても驚かず、安定しているように見える人たちもいる。

その中には、本当は驚いたり疑問を持ったりしているけど、その場では言葉や態度には出さず、自分の中で処理したり、仲間内で吐き出して解消している人もいる。

そういう人には憧れるけど、そうではなく、相手の感情や事情を無視できるタイプの人もいる。

先入観もあるかもしれないけど、そのタイプの人は高圧的な態度の人が多い。

自分より立場の弱い人が何かお願いに来たとしても、冷たい視線で、ろくに相手の顔も見ず、反応もそっけなく、他の作業をしながら対応する。

しまいには相手が答えられないようなことを問い詰めたり、お願いを受けるのか受けないのかハッキリさせない態度を続けることもある。

その人にはその人の事情があるかもしれないし、組織と組織のやりとりだから若手であっても答えられるようにしてお願いに行くのが筋かもしれないけど、相手の立場を無視して対応する人に対しては、好感を持てない。

これもステレオタイプかもしれないけど、そういう人に限って自分より上の立場の人には低姿勢になる。

そういう人のことは「果敢な人」とか「精神の均衡が保てている」とは思わない。

思いやりのない冷たい態度を「穏やか」とも思えないし、自分はそうなりたくないと思う。

威圧的で下の人を怖がらせたりメンタル不調に陥らせる人であっても、組織からすると「上の人の顔色をちゃんと伺ってくれて、仕事をしてくれる人」として評価するかもしれないけど、そんなのは嫌だな。


いつでも穏やかな人。

仕事でもプライベートでも、そういう人に憧れる。



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