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「最初のフォロワーの存在が、1人のバカをリーダーへと変える」

最初のフォロワーというのは過小評価されていますが、実はリーダーシップの一形態なのです。こんな風に目立つだけでも勇気がいります。最初のフォロワーの存在が、1人のバカをリーダーへと変えるのです (笑) (拍手) 
   デレク・シヴァーズ(TEDスピーカー)

「DigitalCast」


「フォロワーシップ」というのは、会社という組織だけじゃなくて、友人グループでも、家庭でも、どこでも使えるスキルだ。

フォロワーシップを身につけることは、私の理想でもある。


「フォロワー」という言葉は、SNSが普及してから一気に使われるようになったんじゃないかと思う。そのためか、今では次の「2」の意味の方が強い気がする。

フォロワー【follower】 の解説
《つき従う者の意》
リーダーを補佐する人。また、あとに続く人や物。「―商品」→フォロワーシップ

ツイッターフェースブックインスタグラムなどのソーシャルメディアにおいて、投稿内容を見られるように登録した人。→フォロー5フォロイー

[補説]2は本来、登録した人をフォロワー、登録された人をフォロイーと称するが、日本ではどちらもフォロワーとよぶことがある。

「goo辞書」

でも、もともとは「1」にあるように、リーダーを補佐したり、リーダーの後に続く人のことを意味している。


私が初めて「フォロワーシップ」という概念を知ったのは、何年も前に「社会運動はどうやって起こすか」というTED Talkを観た時。

原っぱでの人々の様子を写した映像が流された。

A. Aが突如、変な動きで踊り始める。
B. それを見て、Bも一緒になって踊り出す。
C. Bにつられて、他の人もどんどん踊り出す。
D. 遅れをとらないようにと輪に加わる。

それぞれの役割は、
A. リーダー
B. フォロワー
C. フォロワー
D. フォロワー

最初に踊り出した人は、最初は他の人から変人扱いされる。

でも、最終的には、その場にいた人みんなが我先にと、一緒になって踊り出す。踊っていない方がダサいとさえ思われる雰囲気になっていく。

これは、社会運動でも、会社の新規プロジェクトでも、SNSのフォロワー数アップでも同じことで、「初期のフォロワー」の存在が非常に大事。

「初期のフォロワー」が、リーダーの考えに賛同して、周りの人にも「なんかこれおもしろそうだよ」とお勧めすることで、加速度的にフォロワーが増えていく。

このスピーチでは、「リーダーシップが過大評価されているが、最初のフォロワーが重要だ」ということを訴えていた。


もう何年も前に観た番組だけど、ずっと覚えていた。最近、「フォロワーシップ」という言葉を耳にする機会が増えて、そのたびに思い出していた。

もし私の身近に、とてもいいアイディアがあるのに周りの反応を気にして行動に移すのをためらっている人がいたら、「初期のフォロワーになりたい」と思う。

もし私のリーダーが、リーダー自身がやりたくなくても、チームとしてやらないといけないことがあった時、チームメンバーを動かすことに苦労しないように、「初期のフォロワー」になって、ちょっとでもリーダーの負担を減らしたいと思う。


今の私には、率先してどんどんアイディアを出し、すべて自分で決めて、周りに指示を出して人を動かすタイプのリーダーになる自信はない。

でも、この「初期のフォロワー」のようなリーダーシップなら目指してみたいと思う。

フォロワーシップでは、初期のフォロワーになるだけでなく、その後もリーダーの思いや動きを見ながら見過ごしていることを拾う必要がある。他のメンバーの思いや動きを見ながら不和を解消していくために考える必要がある。

今の私がそれをできているとは言わないけど、できるようになりたい。

仕事だけでなく、そういう気配りは、思いやりを育てることにつながると思うから。


TED、そういえば好きでよく観てたな。



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