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「質問するのは決して恥ずかしいことではない」

わからないときに謙虚な姿勢で質問をすると、
学生なら学校の成績が伸びるし、
社会人なら仕事の技術が向上する。
さらに、ほとんどの人と幸せな人間関係を築くことも可能になる。
そう考えれば、質問しないほうがむしろ愚かだと思えてくるはずだ、

質問するのは決して恥ずかしいことではない。

ジェリー・ミンチントン著『うまくいっている人の考え方』


質問は、
自分が分からないことを知るための質問
相手に分かってもらうための質問
曖昧な部分をなくすための質問
お互いの認識を一致させる確認のための質問
相手を非難するための質問
自分から言いにくいことを相手から言ってもらうための質問
会話の間を埋めるための質問
慰めのための質問
共感を得るための質問
誘うための質問
…と、いろいろある。

この言葉が言っているのは、分からないことがあった時の質問。


仕事をしていると、分からないことはたくさんある。分からないことは質問して解決しないと、前に進まない。

質問しないでほったらかしにしても、誰かが向こうから教えに来てくれることはない。何もできないまま時間だけが過ぎていって、〆切に間に合わなくなってしまうことがある。やれることの候補が少なくなっていって、自分の首を絞めるだけじゃなくて組織全体に迷惑がかかることだってある。

分からないことを質問せずに、曖昧なまま分かったふりするのも危険。今回は本筋とは関係なかったからといってどうにかやり過ごせても、それがメインの論点になった時にまだ分からなかったら、「あれ?知らないの?」とか「なんで知らないの?」とか言われ、時には責められる。早めに質問しておいた方が、相手も自分も負担が少ない。


質問することは恥じゃないと頭では分かってる。

分かってるけど、私は質問するのをためらってしまう。「うーん、分かんないや。誰かに訊こう!」と、なかなかすぐに行動に移せない。


1つは恐怖心とプライドの高さだな。

直接そういう言い方をされなくても、「こんなことも分からないの?」「なんでこんなことも知らないの?」「普通、知ってて当然でしょ」「こんな誰でも分かることでこっちの仕事の邪魔するなよ」という空気を感じてしまったら、怖いのと恥ずかしいのとで、一気に居心地が悪くなる。

何人かで仕事をしていて、みんな分かっている様子だと、「私だけ分からないって恥ずかしい」とか、「私1人のためにみんなの時間を奪うのは申し訳ない」と思ってしまって、愛想笑いでごまかしてしまう。


もう1つは「質問しなくてもどうにかやり過ごせた」という成功体験だな。

知らないことをほったらかしにして、上司や周りが気にかけて声をかけてくれることもある。誰かに質問せず、自分で調べて解決できたこともある。何もせずに寝かせたままにしているうちに、話題に上がらなくなり、フェイドアウトしていくこともある。

分からないからといってすぐに質問しなくても、どっちの状況に進むか分からないから、しばらく時間をおいて様子見してしまう。まぁ、それはそれで仕事の進め方の1つだとも思うけど。


とはいっても、「訊くのが恥ずかしいから質問しない」「訊くのが怖いから質問しない」というのと、「すぐ訊いてもいいけど、ちょっと様子見たいから今は質問しない」というのとでは、同じ「質問しない」でも違う。

知ってるけど念のために質問してみると、プラスアルファの情報が手に入ったり、話が盛り上がって相手と仲良くなったり、思わぬ副産物も出てくる。


「質問する」
なかなか奥が深そうです。
また別の視点で考えてみたいなと思います。






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