「経験のない若いときよりも、今の方がずっと価値がある人間になったと思える」
こういう考え方、好きです。
若い時ほど「若ければ若い方がいい」という意識が強かった。
「女子高生」がブランドものみたいな世代なので、20歳の誕生日を迎える時には「もう10代って言えなくなる」とか、21歳になる時は「ハタチって言えなくなる」と、半分冗談で言っていた。
「20代」にも慣れてきて、バイトや仕事で年上の人と話す機会が増えてくると、「若い方がいい」という意識が絶対的な価値観ではないと思えるようになった。
「若い子は話していてもまだ面白さが足りない」と言う人に出会い、「その考え方、おもしろいな」と思ったのがきっかけ。
30歳の誕生日を迎える時には、「20代より30代の方がモテる」という言葉を見聞きするようになったのもあり、ますますポジティブに捉えるようになった。
実際に30代になると、男女問わず気の合う人が増えて楽しくなっていった。
自分のことをつまらない人間だと思っていた10代に比べて、いろんな人と仲良くなっていく自分に、「私にも価値があるんだ」と思えるようになっていった。
40代に突入し、このまま歳を重ねることを楽しんでいくんだと思っていたけど、どうやら過渡期に入ったようだ。
これは一般的にというわけではなく、私の性格や時間の使い方の問題。
飲み会とか人とつるむのが苦手で、以前は「仕事だし仕方ない」と参加していたことも、今では避けることも増えてしまった。
嫌なことを断れるようになったのはメリットでもあるけど、経験すべきことを避けているというデメリットになることもある。
先日の記事で書いたばかりだけど、自分の価値は自分では分からず、他人と接するから気づける。
年齢を重ねると、いろんな世代の人といろんな場面で話すことが増えていくことでいろんな関係性が築かれていくはずなのに、それを避けていると、狭い世界で限られた人としか話さなくなる。
それだと、自分の価値がまた見えなくなっていく。
自分の価値が分からなくなって、自己肯定感が低くなってしまう。
卑屈な人間になってしまい、嫌なやつになってしまう。
そんな人間にはなりたくないし、そんな生き方はしたくない。
どうせ過渡期なら、楽しい方向に変えていきたい。
最後にもう1つ引用。