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「たくさん傷ついて中身を磨いて、滲み出てくるものが魅力」

外見を色々気にするよりも、たくさん傷ついて中身を磨いて、そうしたら滲み出てくるものがある。それが魅力というもの。
   
マライア・キャリー

心を輝かせる名言集


10代の頃の自分に教えてあげたい。

「ちゃんと滲み出てくるものがあるよ」って。

「それを分かってくれる人たちも現れるよ」って。


今もコンプレックスは多い方だと思うけど、10代の頃はさらに多かった。

お年頃だからということもあったけど、開き直るという勇気がなかった。

さらけ出して、いじられて笑いに変えるという強さもなかった。

うまいこと隠して表面的には平気なふりをするという知恵もなかった。


こうしてうじうじ悩む性格にも悩んでいたけど、外見に関しても悩みは多かった。

目とか鼻とか口とか身長とか体型とかほぼ全部だけど、後になって思うのは、自信がなさそうな顔つきが良くなかったんだろうなということ。

ぱっちり二重がかわいいとか、痩せてる方が美しいとか、色が白い方が綺麗だとか、それは好みの問題だと思えるようになった。

友だちになるにしても、恋人になるにしても、人柄で心の距離が近づいていくわけで、見た目で選ぶわけではない。

いつも笑顔で楽しく話せる人や、優しく気遣ってくれる人を好きになる。


10代の頃はなかなかそういう考えができず、自信がなくて、オドオドしていたと思う。

それは挙動不審になるだけじゃなくて、会話していても変なことを言ってしまって、相手に怪訝な顔をされてしまうことになる。

相手の反応がおかしいと気づくと、さらに焦って、もっとトンチンカンなことを言ってしまう。


学校という限られた人間関係から解放されて、学校の外に自分で開拓した人間関係ができてくると、肩の力を抜いて人付き合いができるようになった。

バイト先とか、カナダの語学学校で、心地いい自分でいられるようになった。

そしたら、「こういうところがおもしろい」とか「ここが魅力だ」と言ってもらえることも出てきた。


10代の頃は、頑張っても空回りして、「自分には魅力なんてないのかもしれない」と思い悩んだこともあるけど、今はそんなことは思わない。

誰からも愛される人気者キャラではないけど、こんな私を魅力的だと思ってくれる人たちもいるし、その人たちがさらに魅力を引き出してくれるし、化学反応みたいに新しい魅力が生まれてきたりする。

人生、捨てたもんじゃない。

低空飛行の時期も長かったけど、今はそれでよかったと思っている。

それがよかったと思っている。


もっと魅力が滲み出るような、もっと溢れるような人になれたらいいな。

傲慢にならず、謙虚になって、じっくり自分を磨いていこう。



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