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R4セルフチェック

要求図書

R4 再現図

…間違い探しです。
再現図のどこが不適切かおわかりでしょうか。
左上から時計回りに、1階平面図兼配置図、2階平面図、
最上階平面図、断面図、あと面積表が要求図書でした。
方位がないのと、面積表の構成がおかしいのは含みません(笑)

一部は課題文を見ていないとわかるわけないですね。


自分でミスに気付いているところは
・延焼ライン
・屋上
・基礎
・面積
・非常進入口
・シェアオフィスのプラン
・梁成サイズ
の7つです。
順に具体的にどういうことかを述べていきます。

延焼ライン

課題では図の上側を北として東側隣地は公園であり、
(防火上有効な公園である。)と書かれています。
つまり、延焼ラインは発生しません。
課題文読みでマーカーチェックしてあるのに、余計なものを描きました。
これだけですでに大きな減点、もしくは"「知能及び技能」が著しく不足"で
ランクⅢ行きかもしれません。

屋上

最上階から屋上に至る階段等がありません。
でもこれは再現図に描き忘れただけで、
東側階段に上り記号を記入した記憶があります。
まずいのは断面図に屋上設備スペースと塔屋がないことです。
特に要求図面の項目になくても描きこむべき要素ですが、
(切断位置に現れない場合には、破線で必ず図示する。)
とあるのに描かなかったので大減点は免れないと思っています。
ついでに断面図は最上階の室名を描き逃しています。

屋上設備スペースが1/8以上になって塔屋が斜線制限にかからないか
エスキス時点で考えてはいました。
この辺り、作図がほぼ完成してから要求図面の項目をチェックしながら描き込みをしていたのですが、緊張のせいか描き込み要素が全然頭に入ってこず、何度も課題文を見るばかりで時間が過ぎ、終了時間になってしまいました。作図に時間をかけすぎてしまったわけで、その原因は試験開始前にあったので、そちらについては別途記事にする予定です。

基礎

杭基礎は実は出るんじゃないかと思っていたはずなんですが、
後回しにした結果、さっぱり学習してませんでした。
しかし、学科の学習中に杭の写真を見た記憶があり、
その結果、φ2mの巨大な杭となっております。
実際その規模の杭になることもあるようですが、
今回の課題程度では場所打ち杭としてせいぜいφ1m~1.5mでしょうか。
詳しくはわかりません。
そして杭の上端には杭径よりも400以上大きな辺長のフーチングが載り、
基礎梁成の半分程度を呑み込むような形になるのが正しいようです。
再現図ではフーチングが存在しません。
でも、ひょっとして太すぎる杭がフーチングの役割も果たしてくれる設計になっていると解釈できるのではないか?と勝手に思ってたりもします。
ただ、土間スラブの線も描いていないと思っています。
解答用紙の境界線やGL線が1mmでやたら太かったからがいいわけです。

面積

要求室の面積はクリアしているので、それではありません。
後で挙げるシェアオフィスに関わってくるのですが、
最上階の屋上庭園の通路が片持ちになっているので、先端から1m以上内側の部分は建築面積に入れる必要があります。
最上階に屋上庭園100㎡以上をとるために、片持ちにしたまではまだ良かったと思うのですが…
これもランクⅢにされるかもしれない要因です。

非常用進入口

こちらは要求図書にはないものの、3階以上の建築物なので、
描いて当然と言われても仕方ない部分です。
しかも直前の練習課題で設定されていたため、作図中に頭をよぎり、
道路または4m以上の通路は南北で、どちらもバルコニーを設ける余裕は
十分にあったにも関わらず、なぜか描きませんでした。
つくづく自分のやることを不思議に思います。
北側は10m以内ごとの有効開口があるわけでもなく、南側は(再現図にないかもしれませんが)水平ルーバーをすべてに描き込んだため、やはり有効開口がないため代替進入口があるとも言えません。
したがって、ランクⅢ要素かなぁと。

シェアオフィスのプラン

ここまでは、割とすぐに試験の帰り道にぼんやり思っていたことですが、
シェアオフィスのやらかしに気づいたのは他の方がtwitterにupしていた再現図のおかげです。試験中にもシェアオフィスの出入口の描きようがないので、ちょっとまずいと思っていたところではあります。

どこがよろしくないかといえば、a,b,cの各室面積がやや過剰になっています。要求室には「短期に事務室や会議室」となっておりました。事務室と思い5-10㎡/人かと思ってしまったのですが、短期なので数時間から1日程度の利用という意味で1.5-2.0㎡/人で十分だったようです。余裕が出た分をラウンジや管理事務室、屋上庭園スペース、倉庫にまわすべきでした。そうすればわざわざ屋上庭園を片持ちスラブで面積を確保するような必要もなかった。これも空間構成能力の減点がおおきくなりそうです。


梁成サイズ

それから再現図にはありませんが、Y方向に耐力壁を入れました。スパン数が少なく、無柱空間確保のため一部がロングスパンとなり、その梁を受ける柱への応力負荷を軽減するためです。それ自体はいいのですが、構造をRC造としたことにより、12mスパンに対し1.2mの梁成確保が望ましいサイズとなります。
図面上では特に表現していませんが断面図からもスラブ天から天井までがジャスト1.2mであることは明らかで、天井仕上げ、あるいは梁下に配管や配線をする余裕は一切ないことになります。
その一方で、記述で一部断面詳細が求められたので、大梁サイズをRC500x1000と書いた記憶があります。となると、配線・配管はできるけど、大梁サイズとしてかなり不安なサイズといえます。SRCの場合のスパン/12と混同してしまったようで、いっそPC梁にしておけばよかったかもしれません。それはそれで施工不良の心配があるとはいえ、その配慮について併せて書いておけばよかったことで。

まとめ

以上が今回の製図試験の作図を見直した結果です。

実はのっけから試験開始時にタイマーを押し忘れるというミスを犯し、少しは緊張していた自分自身を不安にさらしてしまいました。まとまらないかもしれないと思っていたエスキスが意外と早くまとまったことで浮足立ち、ちょっとした読み違いなどが重なり、結果的に合格図面から遠のいたようなところがあります。
基礎は仕方ないとしても他は十分防げるような減点が目立ちました。

試験当日に犯した馬鹿なミスについてはまた別の記事として整理するつもりです。

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