見出し画像

R4エスキスの振り返り

R4はすごく速くエスキスをまとめられました。一部チェック不足ではありましたが…

・課題読み

とりあえず最上階に屋上庭園、階数指定なし、もしかして基礎杭?、基準階の面積が何だって?、設備の謎の機械室、要点にペリメーターゾーン、が今回のサプライズなんだなとだいたいチェックして深呼吸をします。ここまでたぶん15分程度です。(別記事の通りタイマーを押しておらず、このときまだそれに気づきもせず)

・条件整理1 高さ

この時点では自由度がかなり高く、建蔽率と容積率、高さのどれが決め手になるのかわかりません。高さだろうなと勘のいいひとは思うのでしょうが。
私は高さギリギリはやだなと逃げ腰で、まずは5階建てで検討を始めました。基準階の天井高2.8mとあり、梁成はたぶん1m、配管スペース等を考慮して0.4mで4.2mあればいいな、と思いましたが、断面4.2mは描きづらいから階高は4.5mで設定しました。
階高は後で見直すことになります。描きづらいなどと余計なことを考えてタイムロス…バカですね。
このときなぜか建物高さを26.5mと見積もったようです。全然違いますが。道路斜線は4.5m以上の離隔が必要になりそうでした。本当はもっと近くても大丈夫ですが。そんな高さ検討をしながら、さて今何分…うわっ、押し忘れた!あー!!
21分経過してます。タイマースタート、詳しくは別の記事で。

・条件整理2 要求室の繋がり

心臓がバクバクするのを抑えながら、とにかく次に進みます。
この時点では5階建てでいいのかよく分かりませんが、とりあえず一旦保留して他の条件を見ます。要求室から留意事項をもう一度読み、繋がる室等をチェックしました。各室の面積や特記事項をザーッと見直します。基準階の面積が気になりすぎます。いいことです。
34分経過

・条件整理3 配置

駐車場のための最低幅として道路から4m、隣地からは3mに壁芯とすれば、42×24=1008㎡で建蔽率には余裕があるし、このまま5階建てだと容積率にも余裕がありすぎるとわかりました。
敷地へのアクセス、駐車場などはあまり悩むほどのことはないようです。階数の見直しをします。
38分経過

・高さの再考

最上階は天井高の指定もなく、階高4mでできそうなので、それを足した6階建てにしてみて塔屋を除く最高高さ26.7m、このときさっきとほぼ同じでおかしいと気づいたようです。しかし、4.5mの見直しはしませんでした。作図途中にヤバイと思い直して4.2mに修正することになります。
時間チェックなし

・配置の再考

建蔽率を大きくすることは考える必要がなさそうだったので、駐車場を取りやすくするため、南北6mとすると建物には20m使えます。しかし、5m×4スパンは計画しにくいので、6m×3スパンの18mで計画しようと思いました。
東西は境界から2mであれば42mなので、7m×6スパンと、計画しやすそうないい感じのスパン割が見えてきました。
ここで、引っかかっていた基準階3,000㎡以上はクリアできないかもしれないと思いました。実際には42×18×4層=3,024㎡でクリアできます。でも、ほんの少しなので、何か条件を見落としていたらリスクが高いです。
もしかして7階建て?7階建ては未踏の領域です。31mを超える恐れがあり、非常用エレベーターが必要になりかねないので過去問や練習課題でも私が経験した中には6階までしかなかったと記憶しています。ただ、31m以内で出る可能性はあるとも指摘されていました。
41分経過と思っていますが、本当は49分経過です。

・高さの再考2

塔屋を除く最高高さ31.2mで、道路境界から6mを芯とすれば斜線をクリアできそうです。実はこのとき31m縛りを忘れていたので、31m超に気づいていません。ここで気付ければ後で困らなかったのに、高さの法令知識不足です。それから、境界から8mを芯とした場合、斜線が37.5mとなり仮に北寄りに塔屋があっても斜線はクリアできそうだと確認しております。18×42=756, 756×7=5292で、容積もクリアできます。収益性を考えるとできる限り床面積を増やす方が望ましいのでやはり7階建てと確信します。
時間チェックなし。でもせいぜい5分ほどです。

・平面ブロック割

北側の片コアとすれば、1階はエントランスホールの両サイドにレストランとコミュニティホール、2階は貸事務室A、Bを真ん中分け、最上階はシェアオフィスも42×12コマで504㎡は確保できそうなので良さそうでした。しかし、このとき屋上庭園はシェアオフィスに隣接ということを見逃しておりました。屋上は最上階の上だと思いこんでいたので。まあお陰でここは瞬殺でした。
時間チェックなしだけど、たぶん2分以内。

・1/400プラン

ブロック割に従って、面積を確認しながら調整していく作業です。時計も見ずにかなりの集中力を発揮していたと思います。ここで見誤ったのは、シェアオフィスの貸室面積でした。特記事項に短期にとあり、通常の事務室であれば人数×5~10㎡なので、最低限の5㎡で計算しましたか、短期というのはどうやら数時間から1日単位の意味で、2㎡/人で良かったようです。というのも、屋上庭園を納めてそれなりのラウンジスペースを確保するには、5㎡/人では苦しくなりました。最上階を一度まとめたあと要求室の特記事項を見直して、屋上庭園はシェアオフィスとフラットだと気づいてから、かなり無理をして屋上庭園を跳ね出し状態にしてやっと100㎡を確保してます。おかげで建蔽率の計算が間違ってますし、斜線制限のセットバック距離が変わります。解答では斜線変更に気づかなかったので、一発アウトかも。
という大きなミスを犯しながらも、時計を見たら1.5時間程度しか進んでしなかった(メモなしなので曖昧な記憶)ので、21分足しても2時間もかからずにエスキスを終えました。

・ちょっとした達成感

練習では3時間以上かけてもまとまらないことばかりだったので、前日まで整理していた自分なりの「型」と本番の集中力が発揮できたのだと思います。「型」についてはまた別の記事を挙げるつもりです。


いいなと思ったら応援しよう!