「体験」と「学問的知識」が繋がった瞬間
突然ですが、
学校で学んだことで印象に残っていることってなんですか?
私にとって、
それは、
「飽和蒸気圧曲線」。
入ったグラスにつく水滴。
冬の窓の結露。
小さい時から、
「なんでだろう?」
ってずっと思っていたんです。
そして、中学生のある日出会った「飽和蒸気圧曲線」。
!!!そういうことか!!!
自分の中で、ずっと温め続けられていた
「なんでだろう?」
と
授業で教えてもらった
「学問的知識」
が繋がって、
ものすごく腑に落ちた瞬間でした。
今でも、
その時の授業の風景や先生のことを鮮明に覚えているくらいです。
さて、先日のフリースクールの活動中、
滑り台で遊んでいた時のこと。
ズボンの素材で、スピードが違うことに気付いた子どもたち。
着ているセーターやフリースを腰に巻いて、
どれが一番速いかを試していました。
子ども時代は、「なんでだろう?」にたくさん出会って、温めて。
そして、いつか「学問的知識」に出会い、
温めていた「なんでだろう?」と結びついた瞬間、
彼女たちの体の中にストンと入っていくのではないかと思っています。
タテノイトでは、「体験」と「本」を大切にしています。
それは、「体験」と「学問的知識」が繋がった瞬間の喜びを
子どもたちに味わってほしいという願いからです。
タテノイト副代表
舘野春香