エンゲージメントはコントロール出来るか?
エンゲージメントをどう解釈するか?
経営において、自主的な貢献意欲とか、そういう意味合いで捉えられるエンゲージメント。
最近は、クラウドサーベイを使うことで、すぐに組織の状態がダッシュボードにて可視化されるため、使い用によっては本当に意味のあるものになります。
そこで一番大きな問題は、スコアの解釈です。
どうデータを意味づけるか?解釈すればよいのか、マネージャーは、すぐに解を知りたくなります。
ここで大切なのは、どんなふうにチームのみんなはそう評価したのか?どういう捉え方をしたのか?まずは対話することです。
それを省いて、答えを出そうとしても、それはマネージャーの今までの価値観をベースに推測したものでしかありません。正解はないまでも、答えの方向は、当事者同士の対話の中からしか生まれません。
如何にやっていく?
サーベイの結果が出て、どうやってスコアを上げていこうか?と思う方は多いですよね。
いや、そういうふうに、エンゲージメントは、簡単に、コントロール出来るものではないでしょう。
其々のチームには目標があるでしょう。そして、それを達成するためには、どんなチームになりたいか?どう、ありたいか?というビジョンがあるか無いかです。無ければ、まずは、それを決めます。
※ゴール
次に、現在。今いま、我々のチームはどんな状態なのかは、みんな同じ意識レベルで認識出来ているかと思います。
※リアリティ、リソース
そして、チームの現状の姿を、ありたい姿に近づけていくには、何が大切か?をおさえながら、ありたい姿に向けて、何をやっていこうか、今のやり方の何を見直していこうかという対話となればいいでしょう。この段階では、出来るだけ、目標に近づくために、やっていったがよいことはたくさん出しましょう。
※オプションズ
そして、出てきた内容(今の活動、オンライン会議のあり方、仕事のやり方、仕事の頼み方、あいさつ含めた全てのコミュニケーション、目標の立て方、1on1の方法、チーム内の助け合い、他の部門との連携手法)などから、何を見直していくかを優先順位を決めていく、行動を絞り込むことです。
その中で、できればすぐに取り掛かれるような、はじめの一歩を、決めることです。
※ウィル
GROWモデル
そうですね、先ほど述べてきたことはエンゲージメント向上活動を、GROWモデルの型で落としてみたものです。
ゴール、リアリティ、オプションズ、ウィルという順で、マネージャーがコーチ役となって、チームメンバーに自発的な行動を引き出す形での対話の形、グループコーチングが出来るかと思います。
特にサーベイ結果で、みんなが大切だと思う項目が認識一致しているので有れば、それに関連するような活動やコミュケーションのあり方などから見直ししていくのがよいでしょう。
最後に、エンゲージメントを、コントロールすることは難しい感じを受けるが、エンゲージメントを、目標に向けてのチームのエネルギーと置き換えれば、マネージャーは、ある点でエネルギーを補給してやったり、戻ろうとする力を支えていったり、メンバーに伴走していくことでコントロールできる感じもしないではない。