【無料】あと281日(たぶん):ツアーの意義
5月17日
福岡に来ている。「ひなたの会」という天狗連として自身も落語をやってらっしゃる方が席亭のこの会に初めて呼んで頂いたのは8年前。扇橋兄さんとの2人会だった。そこから途中数年空くけど、コンスタントに呼んで頂いていて、今年は年末にも二ツ目ラストツアーで伺う。
2015年に刊行した現在落語論の最終章に「今後やるべきこと」として各地にツアーで回るような体制を整えることと書いた。出版記念としてその時、福岡にも伺ったけど、そこから数年経ってソーゾーシーTOURが始まったこともあって、気づけばいまは各地に落語会を開催してくださる仲間のような席亭さんと知り合うことができた。
理詰めで思考する癖があるから、基本的にはその時々に本気で考えたことは自分にとって古びることはない。「なんとなく」で考えずに、「これこれこうで、こうだから、こうした方がいい」と着実に考えを積み上げていくから、一度そこまで考えたことは、絶対にやった方がいいと思えることで、ことツアーに関してはあの時は実力も知名度もなくて実施が困難だったけど、この数年で少しは実現可能な足場を固めることができた。油断したら当たり前のように考えちゃうけど、これは本当はとてもありがたいことだよなぁと、着陸に向けて空港へ高度を下げる飛行機から市内の街並みを見たときに毎回ふと思うのだ。