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【無料】あと182日(たぶん):怒涛
8月24日
この一週間はありがたいことにバタバタしていた。
18日は小痴楽兄さんに呼んで頂いて末廣亭出番。成金世代の皆さんが真打になられて定席に声をかけて頂くことが増えた。おかげで末廣亭での高座は今やそこまで非日常という感じもしなくなった。ということで肩をぶん回して『ぷるぷる』をやることもなく、無理なく『犬旦那』に入ることができた。それにしてもやっぱり寄席は落語がとても演りやすい空間だ。
19日は真打昇進を一門の師匠方へ報告するための手紙の作成作業へ。だん子さんに手伝ってもらったのだけど、久しぶりに会えて良かった。元気そうだった。
20日は連雀亭勉強会。この勉強会を最大限活かす形のネタを勉強できた。詳細を書くことはできない。
21日はらくごカフェでの勉強会。『おしくら』はやっぱり難しくて、いい感じになる時もあるけど、そうじゃない時にリカバリーできる安定感はまだない。この日は後半失速してどうにもならなかった。そんな中、笑王丸はドカンと2席ともウケてるし、のの一も精一杯『へっつい幽霊』をネタ下ろししていて、刺激をもらった。夜は、池袋みないけ座へ。『犬旦那』はバッチリの手応えで、どかーんと炸裂できた。うん、まだ自分は大丈夫だ、と、自分のネタに支えられている。
22日は●●●でラジオ収録。●●●さんの番組に呼んで頂いた。こちらに対してとても誠実に向き合ってくださって嬉しかった。しっかり仕事しようと考えていることを色々な角度から出しまくったけど、もう少し会話のラリーをスイングさせる感じにした方がよかったかも…と反省しながら帰った。楽しい夜だった。
23日は談笑一門会。笑二が復帰するとあって、大勢様のご来場。これを毎月実現できない自分の現時点での実力・人気の無さを改めて想った。以前は、歯がゆさを感じていたけど、それさえも最近はなくなってしまって、これは良くない。『おしくら』はまずまず頑張れたけど、笑二の『不動坊』は相変わらず圧巻の出来だった。
24日はソーゾーシーTOUR2024の東京公演。亀有リリオホールはキャパ600強。ソーゾーシーでも過去最大規模の会場で、しかも新作ネタ下ろし公演。どうなるかなぁとみんなでドキドキしていたけど蓋を開けると温かい客席でドカンドカン大盛り上がり。というか、そもそも3人とも相変わらず屈指の強ネタを仕上げて来られているのだった。二ツ目の中では気づけば最近はもう余裕を持って戦うことができていて、それに慣れてしまっていたけど、そうだこのレベルの方々と競っていかないとダメなんだとハッとした。僕の『●●●』はギミックは悪くなさそう。ここから後3回変形することができたら勝負ネタになりそうな雰囲気はあるけども…という感じ。ソーゾーシーは刺激くれるから本当に僕にとって掛け替えのない現場となっている。
終演後は連雀亭に移動してふう丈さんの会。こうして後輩の会に呼んでもらえるのはとても嬉しい。得意ネタをドンとやる報いかたもあるけど、そうじゃなくて定番ネタじゃない前のめりなチョイスをする報いかたをしてみた。『伊賀一景』。
終演後は、まっすぐ帰ろうかと思ったけど、いつも通り駅前の喫茶店で閉店時間まで作業。明日に向けて●●●を聴き直してテコ入れしていく。
と、連日稼働した一週間だった。来週はゆったりできるからあと少し頑張ろう。