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【無料】あと166日:40歳の仕事
12月17日
1/26『田中吉笑ノンストップラボ』の準備を始めなくちゃいけない。あらためて振り返ると前回は初期衝動が詰まった自分でも大満足の一夜となった。
『でたらめな出目』は元々「イラスト×落語」の表現に取り組もうと思った一番最初に作ったネタ。イラスト素材を用意する時間がなかった時に、自分でも描ける素材でなにかネタを作ろうと考えて思いついた設定。
「サイコロ職人が、作ったサイコロが実際にランダムに目が出るか確かめる」という設定は、もちろんそんな仕事はなかったと思うけど、案外リアリティーがあって、擬古典に映える。スライド表示からのツッコミというわかりやすいテンポのボケと、スライド表示から、読み解き部でタメを作ってからツッコむボケと、案外色々なリズムを作れるのも強みだ。
『ドラゴンタトゥーの男』は田中さんにイラストを描いてもら上でまずは一番王道の形となった。刺青の柄は、もちろん言葉で説明できるけど、イラストで伝える必然性はあるし、ちゃんと言葉だけよりも、イラストがあるからこその面白みを入れられた佳作と自分では思っている。読み解きの要素を入れると、落語である必然性が担保できやすいというのも発見だった。
『殿様の髷、クジャクの羽』は回想としてイラストを使うというパターン。これが可能になればあらゆるイラストを落語に取り入れられる。実際やってみたところ、やっぱり笑いの瞬発力は刺青ネタのように表示したタイミングで一様にドカンという反応がネタに比べて、回想としてじわじわと面白みを伝えていくタイプのものだから劣るとわかった。ということはもしかしたら無観客配信のような観客の笑い声が反映されない仕組みの収録の場合、家で一人でじっくり視聴する環境とは相性が良いかも知れない。
『後出しの祭』は場面説明にイラストを使うというパターン。祭の環境音SE先行で、神輿を担いでいる場面から始まる。神輿というモチーフは擬古典に映える。そして担いでる神輿のビジュアルを表示して設定を伝える。イラスト×落語の必然性はバッチリ。
そこから祭の説明、勝つための工夫、オチにつながる最後の飛躍と、ネタとしてはバランス抜群のものだった。変な言い方だけど自分で作った作品なのに、惚れ惚れする。
この「祭モチーフ」は汎用性が高いから今回も使おうと思っているけど、ジャンケン神輿に勝るアイテムが見つかっていない。大体はどんなオブジェにしても神輿の上に据えるだけで既すでにちょっと面白くなるけど、そこからジャンケンのように展開などをつけようとなると、どうしても劣化してしまうように思える。
何を神輿の上に据えたら、展開含めて一番面白くなるかを考えている。冷静に考えたらとてもじゃないけど40歳のやる仕事じゃない。でも、それをいつまでも続けたくて落語家になったのだ。
1月26日『田中吉笑ノンストップラボ』ご来場お待ちしております!
チケットは
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2448364&rlsCd=001