【無料】あと194日:現在落語論其二
11月19日
相変わらず時系列が歪む。今日は12月20日。2日前の投稿を書いた直後が今だ。昨日現在落語論2の打ち合わせを九龍ジョーさんとした。半年以上前から書こう書こうとして思うように作業が進まなかった。それは書くべき内容はこれまでの思索だから唸るほどある。もちろんそこから読み物として面白かったり、ニーズの多いもののみを抽出せねばならないが、それでもとにかく書くべきことは多々ある。それくらい、前作を出してからのこの10年、現状にしがみつかず目一杯前へ前へと進んできた。
ところが、いざ本として書き進めようと思うと、その文体が定まらない。僕の存在をどれくらい押し出して書くのか、書く相手を誰に設定するのか。ですます調にするか、フランクな口調にするか。特に誰に向けて書くのか、というところがうまく定まらずヤキモキしていた。
あるところから、「あなたも落語家になれる。-現在落語論其二」という談志師匠の書籍と響かせるべく「僕も落語家になれる。」という方向、つまりは自分に向けて自分のことを書く、というような方向にしようと思っていた。それでも、んー、なんだか訴求力が弱い感じがするんだよなぁと思考がぐるぐる回って、思うように書き進めることができなかった。
数日前、こっちの方向だ、という閃きがあった。「あなたも立川吉笑になれる。-現在落語論其二」だ。こんなのただの言葉遊びでしかないと思えるだろうけど、そんな言葉遊び程度のちょっとしたきっかけが書き始める時には必要なのだ。むしろそのわずかなきっかけさえあれば骨の髄からあれこれ想いは溢れてくる。