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【無料】あと252日:張り合い
9月22日
稼働に継ぐ稼働、水面下でCD作りと、ちょっと追い詰められるくらいしんどかった日々がやっと終わった。昨日が一つの山場だったんだけど、あぁ今日が山場だと思えるくらいあからさまな山場があるのは珍しいから、それを終えた今日はとても晴れやかな気分だ。
と言っても、今日から2日間ソーゾーシーの旅公演。ただネタ下ろしじゃないし、好きな仲間と移動・準備して、一席落語をやる、というのは昨日までの激務に比べたらご褒美みたいなものだ。
と言っても、思うように日常は進んでいかない。山場を越えてホッと一息、新神戸までの3時間で色々と溜まった作業をやろうと思っていたけど、結局は裏方でやんわり参加している立川流の企画運営について細々文章を作っているだけで気づいたら新神戸手前のトンネルエリアに突入していた。
ソーゾーシーは楽しい。明らかに個性(才能と言い換えてもいい)があって、しかも頑張っている人しかいないから、こちらのモチベーションが緩むことがない。張り合いがある。負けないように頑張ろうと思わせてもらえる。自分独りでも進むべき道に邁進できる、そんな人間だったらよかったけど、僕は独りだとあまり推進力を発揮できなくて、自分よりもレベルが上の方々が周りにいてそれぞれが邁進している、その背中を追いかけよう、追いつこう、なんなら追い抜こうと思えている方が思いがけない力を発揮できるタイプだ。
二ツ目としてキャリアを積んだこともあって、もしソーゾーシーが無かったら今の自分にはほとんどそういう場所はないと気づいてゾッとした。この先輩方を同じような年代に落語家になって、しかも自分が一番下のキャリアで、しかも一緒に活動できることになったのは幸せなことだ。