毎日マクラ「さ」☆サザンオールスターズ☆その2

※昨日の話題ですが、今日はその後編をお届けすることとなりました。こちら単体でもお読みになれます。

昨日に引き続きですね、今日もサザンの話をします。
すいません、一回で収まりませんでした(笑)

昨日は幼き頃に恐怖の対象だったサザンを、思春期に好きになるまでを追いかけたんですけど、すごかったですねえ。

中学校に通っている三年間に、『TSUNAMI』に『ホテル・パシフィック』、『この青い空、みどり』から『波乗りジョニー』そして『白い恋人たち』と桑田さんの声が続いていくわけですからね。

ここからがまた青春時代の思い出になっていくんです。

高校に入って、2002年。桑田さんがソロで『東京』って曲を出して、ビデオクリップが凝っていて、ドラマ仕立てなんです。中尾彬が悪徳刑事で愛人の小島聖を殺しちゃって、桑田さんがそれに巻き込まれるタクシー運転手。全編雨が降っていて、あの映像は何で見たんだろう。まだYouTubeとかない時代で、気軽に動画見られるのなんてあったかな。

それでソロアルバムの『ロックンロールヒーロー』というのが秋くらいかな?出て、これがもう当時の世相を反映した、ロックろいうアメリカからきたものの、その祖国と僕らとの関係を問うような凄いやつなんです。色んなロックのやり方を詰めたアルバムでした。

で、高二になって2003年。サザンのデビュー25周年の年です。記念に『勝手にシンドバッド』をまた出して、買いましたね。『涙の海で抱かれたい』って曲も出して。松嶋菜々子のドラマだったかな。

翌年は高三。2004年なんですけど、この年はね、オリンピックイヤー。アテネの年ですね。もう16年も前かあ。このとき、サザンが勝手にスポーツ応援歌をつくった。『君こそスターだ』です。いい曲です。

高校の三年間にサザンが精力的だったのは、とても良かったです。
中年のサザンが、10代の僕の思い出になっているというのは変な話ですが、高校の頃に遡って聴いた『祭りのあと』とか、おじさんの失恋の歌なのに、心に刺さるんですよ。

ソロの桑田さんの、情けない男の等身大みたいなシリーズが好きなんですけど、これはサザンのキラキラした世界と地続きというか、裏面だと思います。

2007年のソロの『ダーリン』なんかは、横浜で若いおねえちゃんを追いかけて泣いてるオッサンの歌なんですけど、かつてサザンで歌った『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』、サビで横浜名所が出てくるやつですね。不倫の歌なんですけど、そのカッコつけてた男の行く末というか、吹っ切れた男の楽しく哀れな末路みたいな。そういうのを感じるんですよ。

人間の、A面とB面と、さらに別の面と、学校が教えてくれないことを、学校と並行して教わったような気がしてます。


二年前の夏だったか、仕事で久しぶりに地元に帰って、打上げで酔っぱらって実家に帰ってきたんです。そしたら、テレビがついてて、NHKの番組でサザンが『壮年JUMP』を歌ってたんです。
自分が高校生の頃と、すべてが変わったのに、何も変わっていないようで、ふと色々と思い出しました。

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