前提を見直してモヤモヤとさよなら
過去にnoteに書いた記事を、2つのマガジンに取り上げていただきました。ありがとうございます!!
今日は1つめの、コーヒーの記事でも少し触れた「前提」について、もう少し掘り下げてみようと思います。
同じ経験をしても…
それぞれの人が当たり前だと思っている「常識や考え方」って実は人によってびっくりするくらい違うんですよね。日本人同士の場合でも、同じ日本という国で生まれ育って、同じ時代を過ごしているのに??と衝撃を受けるくらい。
私(長谷川)はTATEITOで働き始める前、ごく小人数で小さな組織を運営していました。
本当に朝から晩まで、仲間同士で、家族以上に長くて濃い時間を過ごしながら仕事をしてきたのですが、それぞれが覚えていることは全然違っていて。「あの時話したよね」という内容も、各自違うように理解してた…なんてことも、よくありました。
モヤモヤの正体?
一緒に働く組織やチームは、そこに属するメンバーそれぞれが、組織の掲げるゴールに向かって進んでいるはずなのに、うまくいかないことが起きたり、そこまで大ごとじゃなくても、ちょっとしたモヤモヤを抱えることは誰でも身に覚えがあるのではないでしょうか。
その理由の1つは、そもそも各人が仕事をする上で「これは当然」と思っていること、もっているスキルや能力、性格、経歴などに違いがあるのに、どうしても自分の物差しで物事を捉えてしまうから。
さらには、仕事を進めるペースも、達成するために「これがいい」と考える手段や道筋もそれぞれ違うことも多いのだけど、人間誰しも自分基準で考えてしまう。(これはもちろん仕方のないことです…)
自ずとそうした違いを察して調整していける人もいれば、「なんでわかってくれないの?」「(こんなの最低限なのに)なんでできないの?」「こないだ言ったよね?」と常にモヤモヤやイライラと背中合わせの人もいるんじゃないかと思います。
「それぞれの当たり前は違う」からスタートできれば
でも、「自分とその人(自分以外の人)の当たり前は違うんだ」というところからスタートできれば。
それを理解した上で取り組めば、まずはモヤっとした時にひと呼吸おける。
「まずは違いを知りましょう」というところから始めることもできるし、「違いはあれど、とりあえず必要最低限なことは一定のラインに揃えましょう」とか(新人教育とかはそうですね)、要所要所で確認しつつ進めていくこともできるでしょう。
まずは違うんだと認識すれば、モヤモヤやイライラはちょっと姿を変えるのではないかと思います。なるほど、そういう受け止め方もあるのかと、自分自身の物事の見方が少し変わったり、幅も広がるかもしれません。
自分がコントロールできる範囲、できない範囲も見えてくるでしょう。そこからは何が違うのか、どれくらい違うのかを知ろうとする、建設的な議論に進めるのではないでしょうか。
前提が違う者同士が、違うんだと認識できないばかりに、ストレスをお互いにためてしまうケースが今の世の中本当に多いんじゃないかなあと思うことがよくあります。
(余談ですが、義理の両親、義理の娘や息子とうまくいかないパターンなんかはまさにこれが大きな原因の1つかと。外国人と結婚した友達の方が、最初から「まあ国も文化も違うしねー」とお互いがそんなもんだと最初から理解しているせいか、わかり合えないという事象は同じでも、ストレスは少ないように見えます。)
お互い達成したい目標は同じだよね、ということをすり合わせた上で、何が気になるのか、どこを揃えれば、確かめれば、そのモヤモヤが少しでも解消されるのか。
時には、「決定的に違うからどうしようもないね」ってこともあるかもしれないけど、それさえも早く知って、気持ちよく物事を動かして、毎日を過ごしていきたいものですね。