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学びはじめる前に「学び方」を手に入れる

はじめまして。

TATEITOでマーケティングとPRの領域を担当している和泉 晴之(いずみ はるゆき)です。

TATEITOはコアメンバー(正社員)・パートナー(専門領域をサポートする業務委託)と大学生インターンと多様なバックグラウンドの集合体です。僕もフリーランスとTATEITOのマーケティングとPRの領域担当の二足のわらじを履いて働いてます。

自由と自律の雰囲気に根ざしているTATEITOでは、コアメンバーとパートナーは役割の違いであって、誰がコアメンバーで、誰がパートナーかを意識したことはありません。本当にフラットな文化が根付いています。

さて、ここ(note)では、平野が考える『組織の教育(学ぶ仕組み)』を伝える場としているのですが、ときどき、僕を含めたTATEITOメンバーも発信したいなと思い、平野に内緒で勝手に書き始めました(笑)。TATEITOにプラスになることは勝手に進めても問題ありません!(本当か?ちょっと不安になってきたぞ…)

僕がTATEITOで好きな文化の一つに「得意な領域は得意な人に任せる」という文化があります。不得意なことを普通にするよりも、得意な人に任せる。自分が得意なことは、誰かが不得意だったら助ける。あらゆるスキルが完璧な人はいない、お互いの長所と短所を認め合い、仕組みで解決していくという姿勢です。

すでに平野のnoteを読んで下さっている方はお気づきかと思いますが…。「組織」というマクロ視点から「学び続ける人を増やす」というビジョンを、平野は志向してることが多いと(僕は勝手に)思っています。

ただ「学び続ける人を増やす」ためには、「組織」というマクロ視点だけではなく、「人 / 個人」というミクロな視点も必要です。なので、僕が書くときは、「人 / 個人」というミクロな視点から「学び続ける」につながる内容をお届けできればと思っています。

ときどきの登場になりますが、よろしくお願いいたします!

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さて、実際に「学び続ける」をやってみようとする時に、想定外のハードルが登場します。

それは「学び方がわからない(知らない)問題」です。

どんなに素晴らしい動画学習のコンテンツや研修システムがあっても、「学び方」を知らないと「学んだ」と実感して「学び続ける」ことはできません。

過去に、よいしょと重い腰を上げて、何かを学ぼうと始めたけれども…

ぼぉ〜っと…動画を眺めているだけ。
資料の文字や図を眺めているだけ。
書籍の文字を追っているだけ。

心の中で「これって時間の無駄? 無駄、無駄、無駄じゃない!?」とつぶやいたことがある人は多いと思います。

…そんな経験が積み重なって「学ぶこと」に対する腰は超重量級になってしまいます。(もう立ち上がれないよ…。)

社会人になるまで、幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校などで「学んできた」にも関わらず、社会人になるまで「学び方」を学んだことは意外と無かった気がします。


知識とコンテンツとトレーニングに分解

僕が、何かを学ぶ時に意識することの一つに「知識とコンテンツとトレーニングに分解する」があります。

社会人になると忘れてしまうのですが(?)、小学校から高校まで、12年間も手を替え品を替え訓練してきた(されてきた)ことです。

例えば、英文解釈の授業では、すでに知っている英単語と英文法を駆使して英文読み進める訓練しましたよね。

これを3つに分解すると

・コンテンツ:英文
・知識:英単語と英文法
・トレーニング:英単語と英文法を駆使して文章を解釈する

になります。

「学ぶこと」=「コンテンツ(英文解釈)」や「知識」に注目しがちですが、トレーニングにも注目した方が効率的に学ぶことが進みます。

中学受験、高校受験、大学受験などに代表される試験では、試験問題(与えられた問い)に対して、学んだ知識と運用方法を駆使しして正解を導けるのか? を測定するものです。

英単語も英文法も勉強したのに英文解釈で点数が伸びない原因は、英単語と英文法の運用方法のトレーニングが足りない(または、知識や運用方法が間違っている)可能性が高いです。英文解釈の問題を見たときに、どういった手順(考え方 / 思考パターン)で読み解くのか? を訓練(トレーニング)しなければ得点は上がりません。もちろん、英単語や英文法の勉強が足りないという根本的な問題がある場合もあるのですが…それは別の話です。

この考え方は社会人になっても同じですが…
社会人になると

・試験問題(与えられた問い)→ 自ら問題を作り出す(=課題発見)
・正解がある→ 唯一の正解がない

という2点で大きく異なります。

今まで、試験問題(与えられた問い)を解く側だったのが、唯一の正解がない試験問題を作り、解き続けなければなりません。難易度は超高くなってしまいます…。


仕事に必要なことを学ぶ時だけではなく、業務を進める時にも、

必要な
・知識(足りなければ補う)
・トレーニング(基本的な運用方法を理解し、必要に応じて組み合わせる)

に分解しつつ、何が足りないのか? なぜ進まないのか? を意識すると見えてくることがあると思います。

知識が足りなければ情報収集をすることが解決方法ですし、間違った知識を覚えていたら知識を学び直すことが解決方法です。一方、知識は十二分にあるはずなのに進まないのであれば、どういった手順(考え方 / 思考パターン)を使えばいいのか? を学んだり、運用方法を知ることが解決方法になります。

具体的な解決方法がわからなくても、何が足りないのか? を、ぼんやりとでも伝えることができれば、周囲からのサポートを受けやすくなります。仕事が進まない! とパニックになる前に、冷静に自分の業務とスキルを俯瞰してみると、解決の糸口がつかめると思います。


まとめ

「学び方」がわからないという人と会話していると、「何がわからないか、わからない」という現象に出会います。仕事の全体をぼんやり眺めていても、何も解決しません。俯瞰して何が足りないのか? を冷静に判断することが、学びの1歩目になります。

また、理想を思い描くことは素晴らしいのですが、無理した高い目標を掲げ過ぎると、すぐに挫折してしまいます。少し背伸びをしたら届くくらいの目標を設定し、ちょっとした達成感の積み重ねの方が続ける原動力になります。人は怠惰(怠ける)という前提に立って「続けられる仕組み」を作ることをオススメします。

「学び方」がわからない…と悩んでいる方の参考になれば幸いです。

では、また次回まで。


TATEITOでは、「学び続ける人を増やす」ためにマクロ(組織)とミクロ(人 / 個人)の視点からアドバイスさせていただいております。「学び続ける人」を組織で育みたいと思っている経営者や人事担当者で、興味をお持ちの方は、下記のアドレスまでお問い合わせください!

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