見出し画像

時間の「つまみ食い」

 早起きするために、スマホのアラームを4時ちょうどから5時ちょうどまで、10分おきにかけて眠ります。
 最近はからだが慣れてきて、アラームを追い越して「3:24」とかに目が覚めたりします。

 「もう少し寝たい!アラームを信じて二度寝!」の欲望と、「今から二度寝したら起きられない!起きとけ!」の理性に挟まれて、とりあえずぼぉーっと天井を見つめます。


(この先、うまいこと言語化できない感覚)

 まず、天井を見て過ごす3分と、布団に潜ってスマホでSNSのタイムラインを見て過ごす25分って同じ長さで、これがとても悔しい。

 だから、夜中に目が覚めて、天井をただ見つめていると、ゆっくりとした体感時間が流れているから、長めに布団の中にいられて幸せなのである。

 ぼぉーっと天井を見つめて、「もう10分くらい経ったかしら??」とふと時刻を見ると「3:27」。まだ3分しか経っていない。

 これが幸せで、早めにふと目が覚めた夜は天井とか、部屋の四隅の角とか、押し入れの持ち手の所とかを見つめ、できるだけ長い時間布団の中で意識を保つのが癖になっている。

 これを、自分は「時間のつまみ食い」と名付けた。時間を食う、という行為はたくさんあるけれど、天井を見つめる時は、どちらかと言うと少しずつ時間をつまんで食べている感覚。


 偽「時間のつまみ食い」行為 
これらは、貴重な夜中の布団時間をぱくぱくと食べてしまう。やるな。

 「本棚をじっと見つめる」のは、本のタイトルとかを見て、ああ、あの本はいついつに電車の中で読み切っただの、文字が難しすぎて挫折しただの考えてしまい、気がついたら「3:48」になっているので、あまり良くない。

 「部屋の電気を点ける」のもおすすめできない。明るい部屋でぼおーっとすると、何か暗い部屋よりも時間が経つのが早い気がする。部屋の電気を点け、干してある洗った靴下をじっと見ていたら、気づいたら「3:36」だった。ちっともったいない。

 「知らない市町村のWikipediaを検索して見る」これはまずい。この前、ふと出来心で栃木県日光市のウィキを開いたら没頭してしまい、気がついたら「4:18」。そろそろ布団から出て支度しないといけない。

 「YouTubeで790万回再生くらいされている、卵を30個くらい使ったロールケーキ作りの動画を見る」これが一番良くない。19分くらいの動画だけれども、体感は7分。気がついたら外は薄明るい。「4:48」麻薬。


 「朝に早起きして、アルバイトに行く」これが元凶。朝にアルバイトするから、3時に目が覚めるからだになってしまうし、いつも夜寝る前に明日起きられるのかドキドキしてしまう。

いいなと思ったら応援しよう!