48歳の就活で感じた事 その9 何故地方の旅館を選んだのか
※旅館イメージ(画像はじゃらんネットより引用)
何故地方の旅館なのか?
この件に関して、何故単身赴任なのか?現状で考えると地方の旅館って非常に厳しいのではないだろうか?と言うご意見を普通に頂戴すると思います。
現状で考えると、観光業、飲食業、酒類業で業績の良い企業って存在するのか?
この件に関して、実際に面接まで言った企業を見ていて、実際の数字を何度か見せて頂いた結果、如何に今の日本の報道関係の話が宛にならないのか?をむざむざと実感させられました。
観光、飲食業に関しては、どう考えても地方の方が伸びしろがある
結論から行きますと、好業績の企業、デリバリー関係、スーパー関係、地方の飲食業、旅館業でインバウンドバブルに踊らなかった企業で、地方でも地域一番店のような企業様で、家族連れが普通に来店出来る企業が比較的好業績で、今後も数字に伸びしろが有る事が解りました。
角度を変えてみると、派手さは無いけど実力がある地方を中心とした企業で、今まで逆に応募しても中々応募者が出ない様な企業に結構優良企業様が多くみられました。
実際に飲食の現場で見て来た事を基に考える
この件に関しては、以前から一部で書かれていた地味でも好業績の会社に就職すべきとか、学生さんに就職を進めるべきって以前から言われていた話がありましたけど、まさかの就活を通してそのような現実を目の当たりにして、本当だったんだと思いましたし、ふぐの超有名店に関して余力を持って閉店できた理由は、ここ7~8年位の好業績があったから思い切って閉店できたというのも有ります。また、学生さんの就職希望ランキング上位の旅行社に関して、現場で私が見て来た事を伝えれば、あまりお勧めいたしませんし、大手の旅行会社に関して言えば、コロナ前からかなり厳しい数字になっていますし、今回のコロナがトドメになる会社も出て来ると個人的に予測しております。
※画像は新宿副都心(wikipedia)
何故、単身赴任なんだ?
何故に単身赴任なのか?これに関しては、2つ理由が有りまして、1つ目が単純に地方の企業の方が条件が良かった事と、実際に面接を受けてみて来て欲しいと感じられる企業様が多かったからです。
2つ目の理由としまして、現在の日本の四大都市圏をGDPで考えると、京浜世界1位、阪神世界8位(ほぼパリ広域市と同じ)、中京世界22位、北九州世界58位となっていますが、この先の伸びしろを考えると、一番可能性があるのが北九州では無いかなって感じると共に、地方で東京のライバルになるような経済圏を作り、ある程度、道州制に近い形を形成して、江戸時代の藩のような形の自治を行わない限り、東京のライバルになるような地方は出現しないだろう(京浜圏のGDPは阪神の約3倍)と思いますし、現状ではこの先、経済面だけ考えれば、正直大阪に居ても、自分自身の生活は厳しくなることは有っても、あまり期待できないだろうって考えました。
進みすぎた中央集権化が生産性の向上しない原因の一つだと感じます
色々な意見は有りますが、改めてこの半年で感じた事は、結局、進みすぎた中央集権化が日本の生産性や労働者の給料が増えない最大の問題で、逆に地方自治が進めば進むほど、現在の既得権益者の方々にとって非常に都合が悪い事が実感できました。一方で、労働者レベルでは、大都市から地方への移住の動きがすでに始まっていて、後2~3年すれば確実に加速すると思います。
最近、全日空が経営悪化で地方へ出向って話になっていますが、私が一番疑問なのは、何故地方の不動産開発に力を入れて、他の鉄道会社の様に地方の乗客を増やす努力をしなかったのだろう?って感じましたし、ソムリエやきき酒師を増やす前に、会社の経営面を考えれば、宅建士や不動産鑑定士、中小企業診断士を増やすべきでは無かったのだろうかって感じました。
実際、大阪の私鉄やJR九州やJR貨物は、地方や沿線の不動産開発を地道にやって経営を安定化させていますし、今回のコロナ禍でも大阪の私鉄に関しては、比較的損害は少なく済んでいます。
※北大阪急行電鉄車両(wikipediaより引用)
他業種でスカウトメールを受けて興味をもった会社
私がスカウトを受けた中で、一番面白いし興味を惹かれたのが大阪の、ある準大手私鉄の不動産会社から9月終わり位に面接を受けませんかって話が来ました。
結局、応募しませんでしたが御堂筋線を箕面まで伸ばす事が決定していますので、この会社伸びる事が確実って感じましたのでかなり異業種ですが惹かれましたね。