私の新刊『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)が発売になります
新刊『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)発売中です
前作『iPhone手帳術』は、類書がないこともあり、好評を持って受け入れられたと思います。
ただ、どちらかと言えば、アプリの紹介に力を入れた内容になりました。iPhoneを手帳として使うための各種アプリの紹介が軸になっています。
今回の『凄い~』は、これをうけ、iPhoneをより手帳として使うにはどうすればいいのか、について基本的な考え方とテクニックを紹介することにフォーカスしました。
いたずらに紹介するアプリの数をふやさず、基本的な使い方考え方の紹介をしています。
○デジタルツールはどうやったら手帳として使えるのか
これも『手帳と日本人』(NHK出版新書)に書いたことですが、私はかつてワープロ専用機『東芝ルポ90B』で予定管理をしていたことがあります。キーボードから文字を入力し液晶ディスプレイで確認するような予定管理の方法は、私にとってはこの東芝ルポが最初だったと思います。
その後、マイクロソフトOutlookのようなパソコン用のPIMソフトや、あるいはザウルス(シャープ)や、モバイルギア(NEC)のようないわゆるPDAを使っていた時期もあります。
だから、デジタルツールでどのように予定管理をし、タスク管理をするかは、ある意味現在に至るまでの課題でもあったわけです。
前作『iPhone手帳術』では、それを手帳的なアプリの紹介という形にしました。
具体的には、スケジュール管理やタスク管理、便覧、メモ用の各種アプリの紹介をしたわけです。
(ちなみに、Amazonのレビューで、「せめてGoogleAppsScriptぐらい紹介して欲しい」という声がありましたが、これはiPhoneをこれでもかと使いこなす本ではなく、どうやったら手帳として使えるかという主旨なので取り上げなかったまでです。またその種のことを知りたい人は、紙の本というより、むしろWebでどんどん調べて実行するのではないかという仮説もありました。要するにターゲットが違うので出てこなかっただけです。
○デジタル/アナログを問わない手帳術
今回意識したのは、とくに「手帳術」という面です。すなわち、効率的なタスク処理のためには、まずタスクをすべて洗い出してみるとか、タスクの文言は具体的にすると言うことです。これらは、ツールがデジタルかアナログかを問わず有効な方法だと考え、本文中でもその旨を説明しました。
iPhone関連の本は、どうしてもアプリの使い方に力点が置かれがちです。そしてとくに“手帳”という場合、きっちり予定が管理できたり、タスクが処理されたりという部分も無視できません。なので、単にアプリの紹介だけでなく、どんな風に文言を書くかについても具体的に書きました。
○現時点でのiPhoneに何が出来るかも
また、とくに最近のiPhoneは、iOS11の登場あたりからUIがより便利に進化しています。
その一つの3Dタッチ(iPhone11以降は触覚タッチと名称、UIが変更)を使えば、標準のメモアプリを使って、メモをすばやくとることができます。また、この標準のメモには、書類をスキャニングする機能もあります。
こういったことの一つ一つを愚直に追って書きました。
○iPhoneの可能性と制約
また前作でも触れたように、iPhoneはそもそも外部のツールや機器と連携することができ、そのことで情報機器として非常に優れていると言えます。具体的にはクラウド連携によって、パソコンから予定やメモを入力したり、外部キーボードを使ったり、電子ノートと連携したり出来るのです。これは、基本的にスタンドアローンで、情報の連携という考え方がそもそもない紙の手帳には不可能なことです。
今回はそのあたりもきっちり紹介しています。同時に液晶画面の大きさなど、iPhoneの制約とそのカバー方法にも触れています。
○基本操作もおさえてあります
たとえば、ホーム画面から左にスワイプすると情報が見られる「ウィジェット」や、画面上からスワイプすると各種通知が見られる「通知センター」など、iPhoneには便利な機能がいろいろあります。あるいはAirDropもその一つです。
本書では、手帳という利用目的を中心にしつつ、iPhoneのこういう機能についてもきちんと説明しています。
情報の入力参照という点でiPhoneは優れている点とやや不便な点があります。そして3Dタッチにせよ、ウィジェットにせよiPhoneのこういう不便な点をフォローするためのものでもあるのです。
同時に、これらのiPhone特有の便利な操作を覚えることでiPhoneがより便利に使えるようになります。
このように現時点のiPhoneを利用し、各種アプリを使いながら、iPhoneはどのように手帳になるかについて、愚直に考えた本です。みなさまどうぞよろしくお願いします。