ご縁があり手に入れた本の中に、一枚の新聞記事の写しが挟まっていました。
「さくら道 太平洋と日本海を桜で結ぼう」(中村儀朋 編著)
開くと、昭和51年11月27日の中日新聞に投稿された、国鉄バスの車掌・佐藤良二さんの手記でした。
僭越ながら全文を文字に起こしてご紹介させていただきます。
この短い手記を読み終えると、目の前に真っ白な病室と鮮やかな桃色のサクラが広がるような感覚を覚えました。
毎年四月に開催される、名古屋から金沢までの250kmを走破するウルトラマラソン「さくら道国際ネイチャーラン」は、47歳の若さで亡くなった佐藤良二さんの遺志を継ぐ企画として始まりました。
そして大会の開催から30年の節目、多くのランナーさんから惜しまれつつ、今年2024年をもって、最後の開催となることが決定しています。
距離は名古屋市から佐藤さんの生まれ故郷・岐阜県郡上市白鳥町をゴールとし、110kmに短縮されます。
それに対してランナーさんそれぞれに思うところはあるでしょうし、私もまだ思いが固まっていません。
ですが、最後の「さくら道」、同志で走ればきっと清々しく幕を閉じることができるはず。
私も佐藤さんの遺志を胸に、正々堂々、最後の「さくら道」に臨みたいと思うしだいです。
「2024さくら道国際ネイチャーラン」は4月20日に開催されます。
おしまい≡⊂( ^-^)⊃♫