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マイノリティのためにマイノリティを敵にする

 私はXで緩い話ばかり呟いている。マイノリティのための発信なんかちっともしやしないから、同じマイノリティの人からすぐフォローを外される。

 実はこれ、意図的なものである。

 こう見えて昔はマイノリティのための発信もしていた。XがTwitterだった頃からマイノリティといわゆる定型発達者の架け橋になるべく必死になってマイノリティの発信をしていた。
 ところがである。
 X(SNS全般かもしれない)というのは「類は友を呼ぶ」仕様になっている。悲しいかな私の周りにいたのは同じマイノリティの人ばかり。

 これでは定型発達者に声が届かない。

 そもそも考えてみると、私のようなマイノリティのマイノリティによるマイノリティのための話なんて定型発達者の誰が聴きたいねん、と思い直した。
 それに、SNSで感じたのだ。マイノリティと定型発達者たちの間にある、マリアナ海溝よりも深い溝を。
 
壁に穴を開けてしまっただの上司からポンコツと言われただの、そういう話は定型発達者は聞きたがらない。マイノリティは普通じゃないと思っているとすら感じる。

 これではいけない。

 そこで緩い話だ。マイノリティと定型発達者が共存共生するには、これしかないと思った。
 だが、そうすると今度はマイノリティから嫌われる。どないせえっちゅうねん!

 奇しくも私は小説が好きなので、禁じ手に手を染めた。(大げさ)
 残った手段は実力行使。早い話が社会に出て人様の役に立つこと。そうすればマイノリティの地位も少しは認められるだろう。

 そんな訳で電撃小説大賞にも今年初参加した。1次選考でスカッと落ちたが、来年も出る予定。
 マイノリティが社会に認められるには、XなどのSNS(このnoteもSNSかもしれないが)で発信するだけでなく、この実力行使が何より大切だと思う。
 だから私は社会に出る。以前社会に出て散々だったけど、何度でも挑戦していく。

 そのためには。
 同じマイノリティにどれだけ嫌われても構わない。

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