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ジャッキーチェンの「本格アクションからの引退作」ライジング・ドラゴンには僕らの大好きなJCがいた
初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です🍑
映画『ライジング・ドラゴン』を見ました。カンフーと言ったらジャッキー、ジャッキーと言ったらカンフー。ライジングドラゴンという作品はジャッキーが「身体を張った本格アクションからはこれで引退」と宣言した作品です。
僕の好きだったジャッキーチェンは、心も体もタフで、その拳は力強く、その蹴りは素早く、絶対に屈さず、諦めず、そして幸運すらも引き寄せて勝つ、そんな強い男でした。
どんなピンチに陥っても「ジャッキーなら絶対勝つ」と安心してビールを飲んでいられるそんな安心感・安定感のある強さと、そんな強さの間に垣間見えるコミカルさや優しさに溢れたジャッキーは、少年桃之字にとっては憧れの的で、心の底から大好きでした。
いとことカンフーごっこしてたもんなぁ。どっちもジャッキー役で。そんですぐ普通の殴り合いになった。男の子は元気。
話は脱線しましたが、ライジングドラゴンのジャッキーは紛れもなく僕の大好きなジャッキーであり、そして真の男でした。とても格好良かったし、可愛かったし、強かった。この記事ではそんな話をします。
ライター:桃之字
発作の出るタイプのオタク。時折、好きなものを褒め褒めする文章を書いたり、小説を書いたりする。好きなジャッキーは「椅子を武器にするジャッキー」
過去の発作:ていたらく出版コラム編
小説:ていたらく出版小説編
物語全体として
本作は"アジアの鷹シリーズ"の3部作の最後の作品であり、監督ジャッキーチェン、主演ジャッキーチェン、役名も"JC"。そんなJC三昧の作品です。
物語としてはシンプルなトレジャーハンターもので、JCは"アジアの鷹"という凄腕のトレジャーハンターという役どころです。奇しくも前回書いたコラムがルパン三世だったのでついつい比較しながら見ちゃいましたが、こっちの方がしっかり大泥棒やってたくらいでした。干支をモチーフにした文化財の石像を巡って、組織的政治的な思惑が交錯する痛快アクション映画です。
現代のトレジャーハンターって泥棒とかスパイみたいなもんで、今作ではナショナルジオグラフィックの記者というていで潜入しています。ナショナルジオグラフィックめっちゃ信頼されてて「ナショナルジオグラフィックさんなら間違いない!」みたいなこと言ってて面白かった。
ひとつ苦言を呈するとすれば、ちょっと文化的プロパガンダが強かったように思います。「過去にお前らの国が略奪しただけでもともとは中国のもんだろうが! 今すぐ返すかここで死ね!」みたいな圧があった。ちょっとびっくりした。
還暦ジャッキーの最後の「本格アクション」
JCは1954年生まれなので、この映画を撮っていた時は還暦近かったはずなんですが、キレッキレのアクションを見せてくれています。
なんせ冒頭から全身にローラースケートつけたジャッキーが猛スピードで道路を突っ走ってたんですよ。しかも自動車くらいのスピード。めちゃくちゃやんけ。
huluのトップ画はそのシーン
前半の潜入劇がそもそもすごい。地味だけどすごい。
物語前半は007みたいなスパイもので、最新技術を駆使して目的の財宝を盗み出し、途中で見つかって大脱走劇が始まる。
最初の潜入の時点からジャッキーの身体能力が遺憾無く発揮されていて、トカゲかネコみたいに音もなく屋敷の床も壁も天井も活用して身を隠す、追いかけてくる番犬が嚙む前に鼻を掴んで黙らせるなどなど、派手さはないものの大武道家としての身体能力を遺憾無く発揮して堅実なパルクール・アクションを見せてくれます。
ほんと地味なんだけどすごいことんですよこれ。Amazonのレビュー見てると「ジャッキーが衰えた」だの「もっとアクションしてほしかった」だの言ってる人多かったんだけど、いやいや吹き抜けで3階分の書棚をスイスイ登ってくんだけど全部無音なのおかしいでしょ。すげーよこれ。
もちろん派手なアクションも健在
そして中盤は無人島でのトレジャーハント、後半は鑑定施設での大捕物。随所にジャッキーの派手なカンフーアクションが炸裂します。「あるものはなんでも使う」ジャッキーのカンフーがすごいかっこいい。ソファの上での攻防から始まり、駆け回りながら額縁やらカメラの三脚やら木箱やらなんでも武器にして、警備員をなぎ倒していく。強力ながらもコミカルなアクションに夢中になります。
ラストバトルはまさかの空の上! 手に汗握る空中戦が繰り広げられます! そして最後は──!
ともあれ、一見の価値ありです!
いじょうだ
もちろんエンディングでのNGシーン集も健在です。アマゾンプライムで見れる今がチャンス!
還暦を迎えてなおカッコいい、真の男ジャッキー・チェンの姿をとくとご覧あれ!
作品情報
ライジング・ドラゴン(2012年の映画)
『ライジング・ドラゴン』(原題:十二生肖、英題: Chinese Zodiac)は、2012年に公開されたジャッキー・チェン主演の香港・中国合作映画。
ジャッキーは『サンダーアーム/龍兄虎弟』『プロジェクト・イーグル』同様「アジアの鷹」と呼ばれるトレジャー・ハンターを演じており、「体を張った本格アクションからは今作限りで引退」と宣言した。
(Wikipediaより引用)
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