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いい話のようでそうでもない、ネバーエンディングストーリー
今日も彼女のおかげでここまで辿りついた。いつも感謝している。
「誤解です」
しかし、今日も彼女はそう主張する。
確かに、私は彼女のことを理解していない。その言葉と行動の背後に何があるのか、理解していない。
けして感情的にならず、今日も誤解だと言う彼女は、いったい何を思っているのだろう。与えられた仕事をしているに過ぎない、とでも考えているのだろうか。私は彼女の善意に感謝しているのだが。
この木 なんの木 気になる木(※)と同じくらい気になってしょうがない。まずは同僚に聞いてみた。
(※)日立グループのCMソング、日立の樹より。
若い人は聞いたことがないかもしれない。
「彼女さ、いつも誤解だって言うんだけど、何か知ってる?」
「え、ああ中村さん?彼女ならそう言うだろうさ」
なんてことだ、同僚は分かっているらしい。周囲の人も、察したような顔をしている。悔しい。私は彼女のルーツを確かめてみることにした。
さて驚きである。生まれは1947年だが、話は紀元前236年、古代ローマにまでさかのぼるらしい。
そしてなんと、アルキメデスだ。かの天才が関わっている。ちなみに当時は人力で荷物を運んでいた。
その後の歴史の変遷は別のページにゆずるとしよう。リンクは本記事の最後に置く。
そして彼女は富山の生まれだそうだ。ナチュラルで美しい響きを持つ声質、深みのある低音、柔らかく品の良い中音域、美しい高音域。こちらもプロフィールへのリンクは最後に置こう。
背景の理解は深まった。ただ、その心は一向につかめない。
知りたいが、同時に詮索しても仕方がないとも、私は気づいていた。これ以上は野暮というものだ。
そうだ、彼女がなんと思っていようと、私が感謝していることには変わりないのだ。これからも感謝を告げればいい。
今日も彼女のおかげで、私は五階へ辿りついた。彼女は告げる「誤解です」。それでも私は告げる、いつもありがとう。今朝も気分よくコーヒーを飲めそうだ。
歴史の変遷
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中村さん
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念のため注:中村さんが担当していたエレベーターは日立製