大佐の映画パンプ「ザ・フラッシュ」ネタバレあり感想。
DCEUの区切りの作品であり今年の上半期の注目株である「ザ・フラッシュ」をなんばパークスシネマにて吹き替え版で見てきました。2021年に一度公開が延期になった事もあり奇しくもライバルブランドであるマーベルの「スパイダーバース2」とのマルチバース作品対決という形でもあり私の中では期待値はかなり高かったです。
実際に見た感想はそりゃ凄く楽しかったです。作り手の遊び心を感じるオープニングから掴みは完璧やしフラッシュの特殊能力を生かした編集と絵面の数々に時に熱くなり時には笑えてこれぞ映画館で見てこそ冴えるアクションという感じで。お話のテーマとしても今のマルチバースをあつかった作品に対する1つのアンサーでありそのアンサーっていうのはある意味でマルチバースと言うのを真っ向から否定している様にも感じれて今のMCUに不満を感じてる人の方が共感はしやすいかなと個人的には思いましたしなんなら今でもMCU大好きな私でも共感の涙を流しました。
で、ここからはほんまにネタバレ多めの愚痴感想になるんで本編を見てから読んでほしいんですが…↓
まず第一に「スーパーガール」の扱いです。あれだけ注目株みたいな扱いしておきながら最後はゾット将軍に殺されるのを何度もループして終わると言うのがあまりにも残酷過ぎる…肉体的強さならスーパーマンと同格クラスはありそうなキャラクターであそこでもう一押し大暴れしてくれても良さそうやのにあんなあっさり退場されると「このキャラクターの扱いってその程度のもんやったの?」とだいぶ肩透かしを食らってしまった。なんつーか別次元のフラッシュやワンダーウーマンやアクアマンも出すならなんならスーパーマンやサイボーグまでだして敵軍と最終決戦みたいにしてマルチバースでも変えれない運命を変えるんだよっていう物語にしてた方が映画としてはめっちゃくちゃ熱くなっただろう。それをしない方が話の構成としては正しいし物語が持つメッセージとしても深みが出るのもわかる。ただこれが一区切りなんだと思ってみてしまうと今言ったヒーロー達のサプライズ出演やスーパーガールの酷い最後も含めて見終わった後は時間が立つ程しょっぱい感情が溢れてしまうんですよね。
が、そんな情け容赦ないメッセージを今の時代に解き放ったDCの意義は大きくある意味ではアメコミ映画史の記憶に残る切れ味鋭い1本になった事は間違いない。これだけの作品を作り上げたDCの決意に想像を巡らすと共に新しいDCEUの始まりに思いを馳せずにはいられない。