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大佐の映画パンフ「トイ・ストーリー編」

オススメ度🌟🌟🌟🌟🌟
総合採点 4.3

不動の名作シリーズの第1弾を久しぶりに鑑賞。

上映当時6歳。映画を見た後にバズのおもちゃを親に買ってもらってよく遊んだ思い出があります。今見返して見てまずびっくりするのがCGのレベルの高さ。人間キャラの造形がリアルでちょっと不気味とも言えるのが気にはなりますがメインになるおもちゃ達の造形はそれ以上によく出来てて直に触りたいと思うくらい素晴らしいし奥行きがある世界観の窓から入ってくる太陽の光から生まれる影の描写とか細かな拘りも素晴らしい。

現実では動く事は絶対ないおもちゃ達が自らの意思を持ち動く世界で重要になって来るのは人間である私達と同じで自分は何故存在するのかと言うアイデンティティーである。おもちゃ達にとってそれは子供に遊んでもらう事。大切に思ってもらえる事。だからこそ子供から飽きられて遊んでもらえなくなるのは最大の恐怖になるわけで。

そんな中で現れる最新のおもちゃのバズはウッディにとっては驚異にしか見えなくなる。子供の頃は「ウッディ性格悪い」としか思えなかったけどウッディのバズに対する対応って人間社会で言えば社内でトップだった自分の目の前に自分なんかよりも仕事ができる超エースが来たと思うとなかなかシビアですし子供に愛されるのが全てのおもちゃの上に立ちながらそういう自覚が全くないバズにウッディがイライラするのもわかる気がします。

中盤で自分にとって知りたくなかった真実を知ってしまったバズとそんな彼に寄り添うウッディが初めてお互いの本音と弱さをさらけ出しあって友情を育みお互いの存在意義を再構築して行く流れは分かりやすく真っ直ぐなエンタメとしての面白さが気持ち良い一方で見ている観客にあなたの生きる意味はなんですか?と言う哲学的なメッセージを感じれて大人になって改めて見てみるからこそ胸に刺さる物があって本気で大泣きしてしまった。

クライマックスでバズのささやかな自己実現が叶う場面は自分の力を悲観せずに努力すれば必ず夢は叶うと言う希望の体現でありおもちゃはいつまでも君と友達でいてくれると言う寓話的なメッセージと共に大人も子供も楽しめるディズニー映画の最高峰だ。 

グダグダ言っても仕方ないさ!無限の彼方にさあ行くぞ!



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