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【雑記】いるのいないの

久しぶりの投稿になりました。
皆さん、京極夏彦、読んでますか? あの指ぬきグローブで有名な小説家です。近々新作も出るようですね。

僕は高校時代に京極夏彦にハマり、結構読んでいました。一番好きな作品は『嗤う伊右衛門』です(硬派だろ)。
そんな京極夏彦が作った絵本があります。それが表題の『いるのいないの』です。

絵が怖いですね。今日はこれの話をしつつ、近況のことなどを書きます。

「いるのいないの」

【あらすじ】
おばあちゃんの暮らす、古い日本家屋に住むことになった”ぼく”。おばあちゃんの家は全体的に暗く、そして天井がとても高い。その天井から、何かがこっちをじっと見ている気がする。はりのうえの暗がりから、誰かがこちらを覗いている。それは怒った老人の顔のようだった。
「何かがこっちを見ている」とおばあちゃんに伝えると、おばあちゃんは言う。
「何もいないよ。いたとしても、見なければいないのと同じだ。
おばあちゃんはそう言うけれど、本当かな。見なければ、いないのと一緒なのかな?
「でも、見ちゃう」
だって…………..

という作品。読んだのはだいぶ前だが、不気味だったので内容はしっかり覚えています。この作品で描かれている、いるかどうかわからない、しかし確かめたら"いる"ということになってしまう、そのことの恐怖は我々の日常でも結構あると思います。

「いるのいないの」2

現在、一人暮らしをして9年目になりますが、今年ついに、自宅に奴が現れました。
あの黒光りする害虫です……. 今までコバエを大量発生させたり蜘蛛を繁殖させたことはあっても、奴を出したことはなかったのに、ついに出ました。4日前ぐらいにキッチンの壁に張り付いていた。

で、殺虫剤などの備えがなく、食器用洗剤で殺せるか? ということを調べているうちに、あろうことか見失ってしまい、現在もどこにいるか分かりません。大きさは4cmぐらいで、普通に奴が今も家のどこかにいると思うと恐怖しかないです。

すぐさま駆除用品を買い込んで、家のあちこちにばら撒きました。そして、それ以来見かけていません。ただ、キッチンに行くたびに、風呂場に行くたびに、暗がりを覗いて探してしまいます。

キッチンのゴキブリ、いるの、いないの

おばあちゃんは「見なければ いないのと同じだよ」と言いました。これは真理なのか、それともただの誤魔化しなのか。みなさんはどう思いますか。

「来るの来ないの」

話変わって、こんなこと大っぴらに言うことではないけれど、先週、彼女と別れ話をしてきました。

直接会って話をして伝えてきたけれど、消化不良なところもあり、その後もLINEで説明や釈明が続いています。で、4日ほど前にやや長文のLINEを送って以降、相手からの返信がありません。もう返信が来なくて3日になります。

この返信待ちの時間は、本当に心がざわついて、仕事なども手につかないです。次に来るのが、怒りなのか失望なのか呆れなのか悲しみなのか無関心なのか、気にかかって何度もスマホをチェックして、返信が来ているかどうかを確かめてしまう。
しかし、来ない。
このまま返信が来ないまま終わるのか。それともまたいずれ向き合わなければならなくなるのか。これもまた、確認できない何かに怯えています。

彼女からの返信、来るの、来ないの


おばあちゃん「スマホを見なければ 来てないのと一緒だよ」



そんなわけないだろ


はい。そんなわけで今日は「いるのいないの」特集でした(ちなみにこれを書いている途中に返信は来た)。

黒光りする害虫と、LINEが来るか来ないかに怯えている状況がなんか似ているなと思って書いてみた次第です。ちなみに"奴"の方はまだ見つかっていない。しかし見て見ぬふりはできない。奴は増える可能性があるから本当に根絶しないと、、、


大人になってからあまり絵本を読まなくなったけれど、やはり絵本は面白いと思います。全部を語らない分、自分で考えられる余白が多いというか。みなさんはどう思いますか? おすすめの絵本があれば教えて下さいね!! それでは。