なぜ自社製品の開発を行いたいのか①

今回は、自社製品開発を目指すことになったキッカケを書こうと思う。
自社製品を作りたいと思うようになったキッカケは大きく分けて3つある。


新入社員時代にあったキッカケ

最初のキッカケは新入社員の時にあった。
自分も周りの会社も「良い」と思っていた新製品が会社の意向で終了になった。
悔しい思いはしたが、会社を恨んではない。会社員は結局、会社の意向に従わなければいけないと勉強になった出来事となった。(起業を決意した瞬間でもあった)

何があったのか書いていくのでお読みください。

製品開発・企画部の設立

私が新卒で入社した会社は、業務系のシステム開発会社で、SIや受託開発をメインに行っていた会社だった。だが、私の入社と同タイミングで新たな試みとして製品企画・開発部ができた。
運良く初期配属のメンバーとして製品企画・開発部に採用された。

文系大学出身でこれまでITに触れてこなかった私は、IT業界について全くの無知だった。いや、ITについてだけでなく、そもそもビジネスや社会についても無知だった。
「どんなサービスを作っていくのか」以前に、世の中にはどんなサービスがあるのかも知らなければ、お金の稼ぎ方や事業を作っていくためのプロセスも知らなかった。
新入社員だからとはいえ、「今の何もできないままではアイデアを出せるわけがない」と思い、できる限りの情報収集と勉強を日々行っていた。

初めの頃はアイデアが全く出てこなかったが、段々とビジネスモデルやキャッシュポイントの作り方を知っていく中で、ビジネスのイメージが浮かんでくるようになってきた。
とはいえ、多少は勉強していても、何も知らない・出来ない赤ちゃん状態は大きくは変わらない。せいぜい0歳児から3歳児くらいになったくらいだろう。アイデアを出しても一蹴されることばかりが続いていた。
そんな悔しい日々を過ごしていたときに、ある日、不意にあるビジネスモデルが浮かんできたのだった。

今思うと、指摘できる箇所はいくらでもあるが、当時は「これは世の中を変える!!!」と本気で思っていた。そして、思いがそのまま行動に移っていったのだ。
思い立ったら即行動!
その日のうちに、到底、“事業計画書”と言えないような事業計画書を作成した。そして翌日の朝会で、部長に提出をした。

無知で何も経験のない新入社員が作った事業計画書だが、なんと、そのまま社内稟議が下りて、部として製品化へと取り掛かることになったのだ。

各社へアライアンスのお願い

製品化が決まったのはいいものの、何から手を付ければいいのかわからない私は、とりあえず必要な機能を洗い出し、着手する順序を決めていった。
システム開発会社なので、アプリの開発には困らないのだが、製品の根幹となる機能にはとあるデータが必要であり、このデータが無ければサービスとして成り立たなかった。私はすぐにアライアンス(協業)できる会社にアプローチをしていった。

繰り返し言うが、私はこの時入社して半年しか経ってない。
何も知らない・できない、赤ちゃんである。エンジニアとしても未熟。営業研修なんか受けたことすらない。ビジネスマナーすらままならない。

だが、「できない」「わからない」「教えてもらっていない」なんて言っていたら到底、製品の実現化はできない。とにかく飛び込んでいくしかなかった。

拙い説明、下手くそなプレゼン資料を持って打ち合わせに挑む。
「内容はいいが、もっときちんとした事業計画書にしてこい」と何社にも言われた。
きちんとした事業計画書とは?と思いながらも、指摘していただいた内容を参考にして作り直し、次の企業へ行く。これをひたすらに繰り返していた。そんな時、とあるきっかけから某有名私立大学をご紹介いただいた。
そこの研究室が私が求めているデータを持っていると聞いたのだ。
すぐに私は連絡した。そしてアポを取った。
希望が少しだけ見えた瞬間だった。

新規事業(製品化)の現実

「このチャンスを逃してはいけない」そう意気込んで、今までよりも綿密に準備をしていった。
・プレゼン資料
・画面モック
・事業計画書
当時(新入社員)の、自分にできる限りの準備をしていった。
プレゼン当日、緊張しながらも20分間のプレゼンをして、その後質疑応答を行った。
最初は疑いの目で見られていたが、商談の中で前向きに検討してくださっていることが伝わってきた。最大限の力で回答を続けていきその日の商談は終わった。

後日連絡があり、某私立大学が私に協力してくれることになった。
これまでの努力が実を結ぶ可能性が出てきてとても嬉しかった。
これで自分のイメージが形になると思った。
自分が考え出したものが世間の役に立つと思った。

本当に嬉しく、大変喜んでいたのだが、すぐに次の問題が出てきた。
「新規事業に充てるお金はどうするのか」

⇒なぜ自社製品の開発を行いたいのか②へ続く。。






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