11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす5

 11月4日いいよ！の日。勝手につくったいいよ！の日。

　家のとなりの坂道をのぼったところに、小学校があって、そこに妹を置いて帰ってきて、怒られたことがあります。
　わざと置いて帰りました。
　その日は親戚諸々集まっている日でした。
　もうその親戚というのも、今は全く集まりません。
　彼らが集まっているとき、妹は怒られることはわたしがしたことにして、褒められるのが上手でした。
　何をしていなくても怒られるので、わたしはぶすくれていました。
　それで、休日の小学校に一緒に遊びに行って、かけっこしたら、自分が妹より速く走れるのに気が付いて、そのまま走り続けて下に戻ってきました。一瞬勝利した気持ちでした。
　そして、妹を連れていないので怒られて、迎えに行きました。
　妹はわたしに飛びついてきました。ひとりが本当に怖かったようで、可哀想なことをしたと思いました。

　妹はわたしにしがみついていたから、半分引き摺っているみたいになって戻ったけれど、親戚の集まりに戻った途端に、妹は母にしがみついて、また延々と怒られたから、やっぱり迎えに行くんじゃなかったと思いました。
　なんでこんなことを思い出したんでしょう。
　たぶん、美辞麗句が続いてもつまらないと思ったからです。　草々

　十一月四日　木曜日
　わたしより