天上の花
思いがけず蓮の花に出会って、極楽世界を感じた。
アジア圏の観光客が多い場所だったが、みんな嬉しそうに眺め写真を撮っていた。
辺りには、なんとなく蓮の花が葉の香りが漂いとてもエキゾチックだ。
芥川龍之介『蜘蛛の糸』のような、仏教的な極楽世界をイメージさせる蓮の花に対して、キリスト教の象徴はなんだろう。
りんごの木?
オリーブの木?
月桂樹?
いずれにしても、花のイメージがない。
やはり、中東で生まれた宗教だからだろうか。(湿度を感じない。)
一方でインド生まれの仏教やヒンドゥー教で、極彩色の花を捧げているのはやはり気候風土なのかもしれない。
蓮が水中に根を張り水上で花を咲かせる姿は、あの世をとこの世を超越しているような神秘があってついつい魅入ってしまう。
極楽を感じさせてくれる、天上の花だ。