大分は盆踊り文化が深い。
国東半島の盆踊りは、町単位どころか集落ごとにあるくらい盛んだ。
曲目や踊りも場所によって、かなり違う。
特筆すべきは、供養踊りとしての文化を根強く残している点だ。
初盆を迎える家庭に、集落の人々が太鼓などを持ち込み庭で供養の盆踊りをする。口説き(伴奏に合わせた唄)も故人を偲んだ内容をアドリブで唄ったりする。この「庭入り」という盆行事も、今では県内でも国東半島周辺しか見られないという。
大人しく見える日本人が唄と踊りで供養をするなんて、案外陽気な気質がDNAに潜んでいるようだ。