九州はあきらめない。
日本にとって九州はアジアの玄関口なので、近隣諸外国の観光客が多いのは自然なこと。
もっと、訪れやすくなるようにと
ここ何年間かインバウンド対策を、各自治体探り探りやってきた。
努力が実を結び、外国人観光客はどんどん増えていた。
お隣の韓国の経済状況が良いとは言えないが、海外旅行者は増えているという。
特に日本旅行は、国内旅行の延長線のような感じで気軽に訪れてくれていた。
九州の人たちは同様に「韓国で飲み会する。」「ちょっと買い物してくる。」などと、やはり国内旅行の延長線のような感覚で韓国へ行く。
地勢的にも、これだけ近いとルーツを持つ人やビジネスでの往来も関東に比べた格段に多い。
政治の問題で交通を遮断されるされることは、インフラを切断することに等しい。
人や物流が滞り、経済的な打撃が凄まじい。
戦争に置き換えたら、国境線沿いがまず被害を受けるということ。中央で政治を執って居る人たちには、直接被害はない。
ネットで「団交バンザイ!」と叫んでいる人たちも、生活に関係ない遠い所で暮らしているのだろう。
だったら、そのまま貝のように閉じて砂の底で静かに暮らせばいいのにと思う。
大きな口を開けて砂を吐き散らかす。
回遊して暮らす人々の邪魔をせずに、静かに閉じて生きて欲しい。
でも、九州の人たちはきっとあきらめない。
二千年前から、大陸から人や文物が往来してきた土地だ。
戦争や政情により、交易が途絶えた時期もあっただろう。
そんな波も何度も乗り越えてきた、よそ者を受入れることに大らかで力強い九州が大好きだ。
私もあきらめない。