あるみさん

白系共産趣味鉄ヲタブログから飛び出した、わけのわからない革命理論を展開するnote? こんなんでエエのか?なにをやらかすのか?まったく展開が読めません!

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最近の記事

「レイシズムとは何か」を読んで

「わいわい通信」2022年1月号の記事です。 「レイシズムとは何か」(梁英聖 2020年11月 ちくま新書)を読んだ。「日本には差別とたたかう社会規範がないのだ」(p12)という、著者の厳しい指摘の下、レイシズムとは何か?日本でなぜレイシズム、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムがはびこっているのか?ということが、余すとこなく書かれた本である。 まず「反差別」とは何だろう? ①反差別とは被害者の権利を守ることだ。当事者に寄り添うのが反差別だ。 ②反差別とは加害者の差別を止めること

    • 「日本の食と農が危ない!」集会

       戦争あかん!ロックアクションが主催する「日本の食と農が危ない!」集会が11月7日、PLP会館の大会議室で行われたので参加してきた。ロックアクション共同代表の山下けいき茨木市会議員の主催者あいさつの後、山田正彦さんの講演「種子法廃止と種苗法改定で私たちの食料と食の安全はどうなるのか」が始まった。  種子法は私たちが安全なものを持続的に食べられるよう、コメ、麦、大豆の伝統的な在来種は国が管理し、守って来たものだ。ところが種子法廃止で1代限りのF1品種、これをつくりなさいというこ

      • 反軍拡・戦争政策もまた争点

         10月17日に京都円山野外音楽堂で、第15回反戦・反貧困・反差別共同行動in京都「変えよう!日本と世界」が行われた。これまでこの催しは、安倍スガ政治に反対!反新自由主義という内容が濃いものであったが、安倍スガ政治が「一段落」した総選挙情勢でもあることから、自民党の軍拡・戦争政治に対抗しようという内容が盛り込まれていた。メイン講師の鵜飼哲さん(一橋大学名誉教授)は、オリンピックが民衆の「平和に生きる権利」を蹂躙した上に強行されたことは「戦争の論理」であると弾劾された後、自民党

        • 二酸化炭素で「温暖化」しているわけではない

           8月に書いた「産業革命前より気温が3.5℃上がってはアカンのか?」において、「人為的に放出されたCO2が温暖化の原因でもないので『対策』もしようがない」と最後に書いた。今回はこのへんのお話…  「人為的なCO2放出による地球温暖化」を言いだしたデービット・キーリングは、「長期的な偏向を取り除いた」短期的なCO2濃度変動と世界平均気温偏差を比較したグラフを作成した。そのグラフについて、熱物理学者の槌田敦氏は環境経済・政策学会和文年報集第4集(1999年)で次のように報告してい

          「遺骨眠る土砂を辺野古に使わせない!」具志堅隆松さん講演会

           8月22日、PLP会館で行われた「遺骨眠る土砂を辺野古に使わせない!STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション7周年集会」に参加した。メインは沖縄の遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表で、沖縄島南部の遺骨が混じる土砂を辺野古の埋め立てに使わせないハンガーストライキを闘った、具志堅隆松さんの講演である。 コロナ禍での「緊急事態宣言」が大阪でも沖縄でも適用されている中での集会ということで、司会の方はPCR検査キットを使って「陰性」を確認してからの参加したとのこと。「大阪アクシ

          「遺骨眠る土砂を辺野古に使わせない!」具志堅隆松さん講演会

          産業革命前より気温が3.5℃上がってはアカンのか?

           斎藤幸平氏のベストセラー「人新世の「資本論」」(集英社新書2020年9月)では第一章において、「気候変動」の危機がこれでもかと述べられている。斎藤氏は2018年にノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・ノードハウスを批判し、「ところが、彼の提唱した二酸化炭素削減率では、地球の平均気温は、2100年までになんと3.5℃も上がってしまう。これは、実質的にはなにも気候変動対策をしないことが、経済学にとって最適解だということを意味している」(p17)と書いている。ここで3.5℃という

          産業革命前より気温が3.5℃上がってはアカンのか?

          老朽原発うごかすな!6・23美浜現地闘争に決起!

          #わいわい通信 7月号に載せた原稿です。  6月23日、美浜原発3号機がいよいよ再稼働される。この日は老朽原発うごかすな!実行委員会が急遽、企画した美浜現地闘争に参加した。新大阪駅に朝7時45分集合、JR西日本バスに乗って出発だ!まず車中では、現地のトイレ事情が悪いことが伝えられ、その後で車内は自己紹介タイムとなった。「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さんも大阪から同行されており、10年経っても福島は何も変わっていないと訴えられた。様々な立ち位置の方、平日なので会社を休ん

          老朽原発うごかすな!6・23美浜現地闘争に決起!

          トンネルは掘ってみないと分からない⁉

          #わいわい通信 に載せた原稿…本原稿は関西でリニア中央新幹線に反対している人から #大深度法 についてなんか書いて欲しいと言われたので、作成したものである。 なお、紙ベースの記事には「TMB」とあるが、これは「TBM(トンネル・ボーリング・マシーン」のことであって、誤記である。  2020年10月、東京都調布市東つつじが丘2丁目の住宅地において道路が陥没した。東京外かく環状道路建設工事において、地下40~50mの深さでシールドトンネル工事を施行中に地盤がゆるみ、土砂を取り込

          トンネルは掘ってみないと分からない⁉

          メタネーションなんかやめてまえ!

           ある左翼の方がSNSでこんな投稿をしてきた。(その方はいろんな情報に自分の見解をつけて活発に「拡散」しておられる、ある意味尊敬されるべき人なので、私はその人を個人的に批判、非難するつもりはない。)  「二酸化炭素(CO2)と水素を結合させてメタンガスを合成する技術は、1995年に日立造船と東北大学が世界で初めて開発しました。今、大阪ガスはコストを90%カットできる技術を実用化し、メタンガス販売を行っています。」(4月8日TBSラジオ『全国朝8時』)そしてラジオではその技術は

          メタネーションなんかやめてまえ!

          「逃げる権利」「食べない権利」を!三田茂先生の講演から思うこと

          「わいわい通信」2021年4月号に公開した原稿です。  3月25日、コロナの流行がどうなるか予断を許さない中で「実施することに意義がある」とばかりに、オリンピック聖火リレーが強行された。何度も指摘しているように、「原発事故は終わった」「放射能被害は存在しない」プロパガンダのためのものである。事故炉の廃炉作業はデブリの取り出しもままならず、あと何十年かかるか分からない。汚染土や汚染水は溜まり続ける一方で、公共事業での使用や海への排出など、やってはいけない放射性物質の拡散が目論

          「逃げる権利」「食べない権利」を!三田茂先生の講演から思うこと

          差別・抑圧・戦争オリンピック粉砕!

          noteをどう使うか…おお、そうじゃ!寄稿しているミニコミ「わいわい通信」(なんじゃそりゃ?知る人ぞ知る?関西関係者だけに手渡しされるミニコミ紙である?)の記事を公表しちゃえ!  森喜朗オリンピック組織委員会会長が「女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります。女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです。」など女性差別、そして時間をかけて討議する「民主主義」否定の発

          差別・抑圧・戦争オリンピック粉砕!

          MMTが成立するのは、共産主義社会が準備されたから

           「薔薇マークキャンペーン」やアメリカ民主党左派のサンダースやウォーレン、オカシオコルテスらが主張する「反緊縮」を支える理論としてMMT(現代貨幣理論)が話題になっている。通貨発行権のある政府にデフォルトリスクは無く、政府が通貨をつくれる以上、政府支出に予算制約は無い。インフレが悪化しすぎないようにすることだけが制約である…というもので、通貨は政府が税として徴収することで成り立つ「租税貨幣論」や「国定信用貨幣論」に基づいている(これに対するのが「商品貨幣論」)。一見トンデモの

          MMTが成立するのは、共産主義社会が準備されたから

          松尾理論の問題点(その4)…未来社会はどうする

           「経済理論」らしき記事を昨年のブログ記事からひっぱってくる企画…松尾匡氏らの「そろそろ左派は<経済>を語ろう」を好意的に紹介した後、問題点を指摘したもので、最終回です。(記事はブログ記事を若干手直ししています) 「そろそろ左派は…」本批判の最後。そろそろこの本とのおつきあいも一段落させたい。彼の未来社会への変革は、漸進的なものであると考えているようだ。  だから、どっかでカタストロフが起こって、それで劇的に社会システムが変わるっていうのではなくて、目の前で、そういう次の

          松尾理論の問題点(その4)…未来社会はどうする

          松尾理論の問題点(その3)…資本Gにお金はまわさない

          「経済理論」らしき記事を昨年のブログ記事からひっぱってくる企画…松尾匡氏らの「そろそろ左派は<経済>を語ろう」を好意的に紹介した後、問題点を指摘したもので、4回続く3回目です。(記事はブログ記事を若干手直ししています)  松尾匡「ケインズ」理論への批判…ただしここらへんは、松尾氏が言っていることに対する批判ではなく、言っていないから問題だということ。  「そろそろ左派は…」本において、北田氏が述べている   『資本論』の有名な「G-W-G’」という議論ですね。「G」が貨幣

          松尾理論の問題点(その3)…資本Gにお金はまわさない

          松尾理論の問題点(その2)マルクスは過不足を問題視していない?

          「経済理論」らしき記事を昨年のブログ記事からひっぱってくる企画…松尾匡氏らの「そろそろ左派は<経済>を語ろう」を好意的に紹介した後、問題点を指摘したもので、4回続く2回目です。(記事はブログ記事を若干手直ししています)  松尾匡「ケインズ」理論への批判…「そろそろ左派は…」本の最後のほうで松尾氏はマルクスを持ち出してこう述べている。  マルクスは「再生産表式」とかで、生産物を「生産手段」と「消費財」って二種類にまとめて、それぞれの需給一致条件を考えると言う話もありますが、

          松尾理論の問題点(その2)マルクスは過不足を問題視していない?

          松尾理論の問題点(その1)…ヒトラーは防げない

          「経済理論」らしき記事を昨年のブログ記事からひっぱってくる企画…松尾匡氏らの「そろそろ左派は<経済>を語ろう」を好意的に紹介した後、問題点を指摘したもので、4回続きます。(記事はブログ記事を若干手直ししています)  薔薇マークキャンペーンや「そろそろ左派は…」の理論は、あくまでも資本主義社会を維持した上でよりよい社会を構築しようとする「息継ぎ政策」である。だからマルクスやレーニンをちゃんと学んだ左翼からは、いろいろ批判・ツッコミもある…これからそこのところを展開する。  松

          松尾理論の問題点(その1)…ヒトラーは防げない