想樹 詩 いつもある。 そこに在てくれる。 旅立ちの朝、 陽が山間から顔を出す。 ここから始まる。 『何か』が嫌なわけじゃない。 でも、『何か』が欲しいんだ。 だから、 僕はここから旅立つ。 別れは昨日の夜に。 浴びるほどのエールも 今は乾きの中。 再会は或るのだろうか… 一抹の不安はただそれだけ。 「いってきます」 誰に言うまでもなく、歩き出す。 「いってらっしゃい」 初めの一歩を 夜露に光る葉が 風と共に導いてくれた。 樹はいつもそこに在る。 3 夕夕 2018年11月1日 23:21 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #絵 #ポエム #展示会 #混合技法 3