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第8回 奥三河パワートレイル の記録

2023年10月1日
第8回 奥三河パワートレイルを走った。
完走できたので、いろいろ記す。


大会前日(9月30日)

家から車で移動。新東名高速を時速120kmでぶっ飛ばしていく。
15:00頃に、受付兼ゴールとなる"ふれあいパークほうらい"に到着。
ここで、誓約書とバスの乗車券を忘れてしまったことに気づく。あせる。
「誓約書を忘れるような奴に、大会に出る資格はない」という厳しい対応だったらオワッテタが、受付行ったら再記入できたので、大丈夫だった。

装備チェックはヘッドライトと点滅ライト、レインウェア(帽子がついてること)の確認のみ。ここは難なくクリア。
あとは明日のスタート地点行きバスに乗れるか否か。
幸い家に家族がいたので、乗車券の写真だけ撮って送ってもらった。

受付完了後、携帯コップも忘れてたので、会場でシリコンのふにゃふにゃコップを購入(結局一度も使わなかったが……)。あと、ヒル下がりのジョニーという、ヒル除けスプレーも買った。
今大会は「ヒル対策をしたほうがいい」と、繰り返し言われてた。
今まで山に入って、ヒルに血を吸われたことなんて一度もないので、そもそもヒルの存在自体が都市伝説化していたが、そこまで言うのならと……買った。

その後は少し観光。
愛知県は、タタハムが小5の時まで住んでた故郷とも言うべき地である。奥三河パワートレイルを走りたかった理由は、故郷の地だからというのもある(新城市に住んでた訳ではないけど……)。
思い出の地をぶらりとした後、"道の駅 もっくる新城"で夕飯(温玉ジビエカレー)を食べ、"ふれあいパークほうらい"に戻り、車中泊。
早めに寝る。外は涼しいが、車内は暑い……。

大会当日(10/1)

2:00に起床。
ちんたら準備してたら、いつの間にかバスに乗る時間に。
バスには、受付番号を伝えれば乗れた。よかった……。

3:00。バスはスタート地点の茶臼山高原に向けて出発。
いよいよ戦いの時が近づいてくる。
外は真っ暗。
しかし、気が付くと真っ白に変わってた。
霧が濃すぎる。バスのライトが霧を反射し、とても運転できるような視界じゃない。だが、バスは止まることなくスタート地点へ進んでいく(運転手しゅごい)。

5:00前には、スタート地点に茶臼山高原に到着していた。
霧は少し晴れたが、外はまだ暗い。
雨が酷く、加えてとんでもなく寒い。
昨日はずっと半袖半パンで過ごしてたし、寝てる時も暑かったのに、ものすごい気温差だ。
絶対着ないと思ってたレインウェアを、ザックから引っ張り出して着る。ヘッドライトも付けた。

6:00のスタートまで室内で待つ。
持ってきたコーヒーと菓子パンを食べる。あと、ヒル下がりのジョニーをシューズにかけておく。

雨降り過ぎクソワロタ。
もし外で待つことになってたら、スタート前から地獄が始まってたことだろう。
「今日大丈夫なのか?!」と本気で心配になったが、スタート時間が近づくにつれ、雨は弱まった。雲は厚かったが、雨が降らないことを祈りつつ、レインウェアと帽子はザックにしまった。

スタート前

6:00。予定通りレーススタート。

「奥三河パワートレイル」標高図

CP3までは下り基調で、舗装路も多く、けっこう走りやすい。
後半に備えてエネルギーを温存するか否かが、勝負の分かれ目になりそう。
タタハムはまあまあ走ってた気がする。
というのも、気温がとても涼しく、快適だった。雨も止んでた。
今年の夏は暑すぎた。7、8月のランニングが辛かっただけに、気持ちに余裕があった。

CP3からアップダウンの激しいコースになる。
ここから慎重に進む……と考えつつも、登りはガッツいてたかもしれない。
9月の「西駒んボッカ」で、15kgの薪を背負った登山をしたので、その経験がここで生きた。「重り登山は定期的にやったほうがいいな」と、改めて感じた。
あまりハイペースで登ると後半に響きそうだったので、「前にいるランナーを、道を譲ってくれるまでペースメーカーにする」作戦を実行。この作戦は非常に有効で、無意識に上がってしまうペースを抑えられる。

どこの区間が忘れたが、靴下にヒルがくっついてた。噂通りでてきおった。
ヒルが脚にくっついてないか気にしながら進む。

CP4を出発する前、長めの休憩を取った。
シシ汁を食べながら、カロリーメイトも一緒に食べる。

CP4を出発して入山したあたりで、今大会で一番のピンチが訪れる。
気持ち悪くなってきた。恐らく走るためのエネルギーが、食べ物を消化するためにまわってしまったのだと思う。貧血に近い症状。
この状況で山の奥へ進むという行為に、ものすごい恐怖を感じた。
引き返そうかと思ったけど、前に進んだ。
タタハムの予想では、食べ物の消化が終われば回復するはず。それに、こういう状況の時、いつもTJAR(トランスジャパンアルプスレース)の選手を思い出す。彼ら(彼女ら)はその長いレース中、必ず体調に支障をきたす。それでもなんとか回復し、前へ進んでる。
TJARまでいかなくても、今後出るレースのことを考えると、ここであきらめるのはまだ早いのでは? という気持ちになる。

ベンチがあったので、しばらく座って休む。
ここにもヒルがいた。いつの間にか左手中指にいて、今まさに吸血しようという体勢だった。急いで追い払った。
座ったらちょっと楽になった。
その後、予想通りなんとか回復。

CP5まできた。
険しい登りはあと1回。
松岡修造の声が聞こえてくる。

登りというより、下りが印象的だった。
鳳来寺の階段を下っていくのだが、ここがめちゃくちゃ長い。
しかも階段の石が不規則で、非常に下りにくい。一段一段がけっこう高いので、脚へのダメージもでかい。
スーパーマリオ64の無限階段が想起された。

鳳来寺を抜けるとCP6に到着。ライトチェックは不要で乗り越えた。
残り4kmから、しっかりラストスパートをかけられた。
旧田口線のトンネルは1つだけかと思ったら、3つくらいあった。トンネル内は日中なのに真っ暗。ヘッドライド出すの面倒だったので、ザックの後ろについてる点滅ライトで進む。
最後の森を抜け(ここも長く感じた)、ようやく知ってる舗装路に出てきた。
残り500m。"ふれあいパークほうらい"に続く坂道を走る。
「公園内でゴールまで変に迂回させられたら嫌だなー」とか思ってたが、坂上ったら最短でゴールだった。明るいうちにゴールできてよかった。
1回も脚は攣らなかった。「楽しかった」と言える余裕も残ってた。

まとめ

CP4ではどうなるかと思ったが、最後はしっかり走れた。
総合的に良いレースだったと思う。
勝因は以下の通りか?
・涼しかった気候
→7、8月、頑張って走ったかいがあった?
多分これが一番でかい。

・マグオンとかアミノサウルスの導入
→最後まで脚攣らなかった。高いジェルは効果ある?
レッドブルもたくさん飲んだな―。これも効果あったのか?

・「西駒んボッカ(薪15kg背負った経験)」の力
→得意と自負してる登りに、さらに磨きがかかった感じ。

エイドも10km未満の間隔であったので、心にゆとりができたポイントか。

おしまい

↑今回初めて食べた。初物でお腹壊さないか心配だったが大丈夫だった。

↑今年の長野マラソンでも使用。その時も致命的な脚攣りにはならなかった。

↑背後の点滅ライトとして使用予定だったが、使ったのは旧田口線トンネル内のみ。夜ランにオススメ。

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