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新車の慣らし運転6

さすがに、札幌は都会だ!

渋滞してる!

疲れたので、本屋にバイクを停めようとしたその時、スタンドをかけ損ない自分の左脚を犠牲にして倒れた。

左脚が車体に挟まっているもんだから、起きれないし、バイクを起こせない。

そしたら、4〜5人の本屋の中にいた道産子(どさんこ)が一斉にやってきて、バイクを起こしたと思ったらすぐにまた、本屋に戻って行った!

お礼の一言も言う暇がなかった。

自分の身体の中にも流れている道産子の血だが、この道産子(どさんこ)達の行動は理解し難かった。
が、今にしたら分かる。

冬の北海道は、エゲツない寒さで、生死の境目が結構近い世界にある。

だからこそ、助け合うことが彼等にとっては当たり前の価値観なんだろう。

決してお礼が欲しいのではない。

ヤバければ、すぐ助けて欲しいし、助けてあげたいという観念が出来上がっているのではないかと思う。

新車のウインカーが割れてしまったけど、脚を挟んだ(ワザとだけど)おかげで、エンジンもタンクも無事だ。

こんなにヘロヘロになるような計画の練り方ぢゃ、いずれマーニをボロボロにしてしまう。

下手したら、マーニで帰れなくなってまう〜
ので、無理をするのはヤメにすることにした。

さぁ、3年振り?に婆様の住む公営住宅に近づいて来た。

元気にしてるかな?

つづく!

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