黒いギターと爆音クロスロード
ギターフリークスをやり込んだ少年は
「あれ?エレキも弾けるんじゃね?」
という勘違いを原動力に、封印していたエレキギターを引っ張り出した。
フェンダーのアンプと安物エレキ。
楽譜も読めないので、ゲインミュージックスクール(だったかな?)の通信講座を受ける事にした。
だけど、なんかそのスクールでは洋楽ばかり課題曲として送られてくるのだ。
洋楽なんかほとんど聴いた事なくて、正直あまり楽しくなかった。
でもタブ譜の読み方や付属のCDで聴きながら練習できたのでそれだけでも収穫かな。
その講座で初めて弾けるようになった曲が
『クロスロード』だった。
エリッククラプトン(原曲は別の人)の曲として紹介されていて、初めて聴いたときは海外っぽい耳に残るフレーズがカッコよかった。
ギターソロも初心者には爆裂難しくって、何度もCDを聴いた。
タブ譜は読めても、リズムは分からなかったから、、、
家で爆音で練習した。
田舎だったから。
数ヶ月して
「なんか、たしょー君の家からぴいいい!とかぎょいいいん!って聴こえるって噂だよ」
と友達に言われたけど
「ああ、クロスロードだね」
ってテキトーに返して練習した。
今でもあの爆音と夏の匂いの中、練習した風景は良く思い出すなあ。
もうクロスロードは弾けないけど笑
続く。
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