ボディビルダー対テクノロジー

昨日夜ニュースを見ていると、

人手不足の介護事業者が

ボディビルダーを優遇して

人を集めていると報道していた。




毎月2万円までのプロテイン代補助

大会参加費やトレーニング時間も

就業時間にしてくれるということ。




実際に介護を受けている方も、

力があって抱き上げてくれる時など、

安定感もあっていいし、

もっと高く上げてなんて言って

楽しんでいると言う事だった。




また働いているビルダー達も、

好きな事もしながら活躍できる職場で

とても気に入っていて、かなり多くの

応募も来ているとのことだった。



人手不足解消にスポーツが

お役に立てているなら良いことだ

そう思って見ていた。



そして紹介が終わってスタジオに

カメラが戻りコメンテーターの

普段の仕事の様子なども紹介され

ロボットやAIなどもっとこの分野での

導入を期待するというコメントをした。



確かにそうなのだろう。

しかし私は少し違和感を感じた。




もちろん作業としての労働の補助は、

ロボットやAIを活用すれば効率化は

はかれると思います。




でも彼らが扱っているのは人間である。




誰かに世話をしてもらう感謝

自分の好きな事をしながら

仕事で感謝される事への喜び

こう言った事の尊さも

同時に伝えて欲しかった。




せめて特集したのなら、

彼らへの労いのコメントや

この様な取り組みが増えることを期待し

より加速させるためにテクノロジーの

支援も必要だと言って欲しかった。




嫌な顔せずに介護に一生懸命取り組む

ボディビルダー達の姿は胸を熱くさせた。



テクノロジーが要らないとは言わない。

今後益々必要だと思う。




しかし人間同士のふれあいや

心を交わすことへの喜びまで効率化したら

テクノロジーによる延命にしかならない。




テクノロジーは本当にほとんどの問題を

解決してくれる様になると思う。



でもココはテクノロジーに譲りたくない

そんな所は絶対にあるはずだ。




ボディビルはとても効率の悪い競技だと思う

体を追い込みながら、生活に必要ない筋肉を

鍛えて美を競い合う。




しかしこのキツイ思いをする喜びや達成感

取り組む心と体への美意識

これらは人間特有のものではないか?




筋肉の代わりの力は作れるし、

整形で体を作ることもできるだろう。



しかしこの鍛錬の美しさや

お互いを讃えあう楽しみは

効率化では到底生まれない概念だ。



どちらが素晴らしいか?

という事が言いたい訳ではない。




このボディビルダーという営みと

介護とい仕事の本質に

お互い引き合うものがあって

この様なコラボが生まれた

という事がきっと素晴らしい事なのだ。




これまでアスリートは

人間の限界を超えた動きの結果が

評価される時代だった。





しかし人間の限界を越える力は

テクノロジーによって生み出せる。



そうなったら今後は、

自分の限界を越える努力や美意識が

高く評価される時代になるだろう。



そう言った意味でも今回のニュースは

多くの事を考えさせられたニュースだった。




それでは今日はこのへんで・・・


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読んで頂き誠にありがとうございます。 小さな町のクラブをJリーグに昇格させる。 不可能な話に聞こえるかもしれませんが、過去他のJクラブを昇格・経営してきた僕には、道筋がみえています。 このnoteで自分の給料を捻出したいと思います!支援のほど何卒よろしくお願い致します。