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【進学経験談】大学院生、研究員、弁護士...児童養護施設から進学をして夢を叶えた人はたくさんいるんだよ。
※こちらは2020/3/22 田中れいか投稿記事の転載です
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【経験談】施設退所準備→進学までの流れ
ここからはわたしの体験談。
高校進学の段階でわりかしやりたいことが決まっていて「高校卒業後は進学したいな〜」と思っていたわたし。進路を決める段階で2つの選択肢がありました。
①ファッション系
②教育系
小中学生のときから「先生になりたい!」といっていたのを知っていた施設の先生は、高校生になっていきなり「ファッション系にいきたい!」といったことに驚きを隠せず、ここはかなり話し合いました。
職員)ファッション系は手に職つけるものだから安定しないよ
わたし)そうだよね・・・
心の声)そんなこと言われてもやってみたいんだよ!!!
├奨学金の申請
進学先の詳細は決まっていなかったものの、進学するために日本学生支援機構の奨学金説明会には行っていたわたし(学校で開かれる説明会)。
担任の先生が「進学したいならとりあえず参加しておいて!」っといっていたので自主的に参加していました。
わたしは連帯保証人に親を立てることができず機関保証人を選択し、無事に奨学金の内定をいただきました。
注意)奨学金の情報は自主的に取りに行かないと取り残されるよ!笑
※機関保証人とは...保証機関が代わりに連帯保証人になってくれる。万が一、返済を怠った場合は、保証機関が代わって返済するが、その後、保証機関から奨学生に返済の請求がある。 保証料は毎月振り込まれる奨学金から差し引かれる。
├進学先の決定
施設をでてから進学するお金・一人暮らしをするお金は全部じぶん持ちだと知っていたわたし。最初から親に頼ることを期待していませんでした。
それを念頭に入れながらの進路選択。参考にした人生のロールモデルは【お母さん】でした。お母さんはその時代ではあたりまえだったと思うけど、資格がなくても生きていける時代。そのせいで仕事を転々とした姿を子どものわたしは知っていました。
資格がないと、あんな人生になるのかな
こういう不安があって(「お母さんみたいになりたくない!」っという反面教師もあって)、最終的に資格を取得できる教育系の進路を選び、保育課へ進学することを決めました。
悶々と人生を考えて夏休み前まで現実逃避して、2学期を迎えたわたし。いまさらセンター試験のための勉強をする気にもなりませんでした。
すると担任の先生が、センター試験を受けずに進学できそうな学校をピックアップしてくれて、10月になってギリギリ公募推薦(面接+作文)で進学を決めました。
├児童養護施設対象の奨学金一覧
日本学生支援機構の奨学金だけでは進学のための資金が足りなかったので、職員からもらった情報をもとに奨学金を申請していきました。
※東京都には自立支援コーディネーターという自立支援担当の職員がいるので、その職員から「児童養護施設退所者限定の奨学金一覧」をうけとりました。その表がめちゃくちゃわかりやすくて、【申請すれば絶対もらえる=○ / 募集人数少ない=△ 】っていう表記があって、わたしは絶対もらえる○だけ申請しました。ただのビビり。笑
添付の資料が多いので、別noteをみてね。
├一人暮らしの準備とお金の話
自立支援担当の職員からもらった奨学金一覧を受け取ったわたしは無事に学費を集めることに成功。奨学金はすべて学費に回して、生活費のみアルバイトで稼ぐ方向で施設を卒園することが決まりました。
※アルバイト代を毎月11万円分稼げば生きていける計算
・引っ越し代:ゼロ円
職員が車を出してくれた
・家具家電代:約20万円
新品のものをニトリやヤマダ電機で調達
・家の契約:初期費用20万円
進学する学校が紹介していたお店があったのでそこで契約。そこで契約すると手数料が無料だったかな。学生用に安く契約できました(家賃は4万円)。
・リクルートスーツ:2万円
入学式用に必要だったので洋服の青山で一式購入。スカートとパンツ両方買いました。
家具家電を選ぶ時間が一番たのしかったかな〜
最近は安くてかわいいお店がたくさんあるのでぜひ楽しんで!
ほぼ100円でかわいい日用品雑貨が手に入るお店
大学生のときは通ったw
4)さいごに・・・
施設にいるときはギャハギャハ笑う仲間がいて、話し相手の職員がいて、人がいない寂しさを感じにくい環境にいたけど、一人暮らしをはじめてすぐの一ヶ月間はめちゃくちゃ寂しかったな〜(いまは施設にいながら進学できるみたいだから、ここらへんの寂しさは半減すると思うけど)
それと当時に「ここからはじぶんでじぶんの道を選ぶんだ」っと思う気持ちも増したのは確か。学校を途中でやめるのもじぶんの選択、踏ん張って続けるのもじぶんの選択、ちがう夢に向かって歩き出すのもじぶんの選択。
じぶんで決めるってたのしいことばかりじゃないけど、最終的にはたのしい道につながっている気がするよ。
だから、後悔しない道を選んでね。
夢は変わったっていい。
じぶんのキモチを裏切らないで。