キャリアに悩むマジメな人へ計画的偶発性理論の話がしたい【理想のキャリアは半分諦めろ】
「計画的偶発性の理論」
この言葉知ってますか?
言葉の説明は、他サイトに任せます。笑
計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)は、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論です。クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。このことをきっかけに、クランボルツ教授は計画的偶発性理論を提唱しました。
〜中略〜
計画的偶発性理論によると、個人のキャリアの8割は偶然から作られます。しかし、ただそれが起きることを待っているだけでは、キャリアは広がりません。
予期せぬ出来事が起きた際に行動できるだけの準備をしたり、偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることで、チャンスが生まれるのです。
この言葉、個人的にかなり好きでして。
そして、時代の流れが早い現代において
とても大事な考え方であると思っています。
ぼくがこの言葉を大事にし始めた背景に
3つの考えがあります。
ぼくの経験談になってしまいますが共有できればと思います。
(ぼくも含めた)マジメな人ほど陥りやすい
「将来を明確に見据え逆算すべき」
という”あるべき/するべき論”にハマってしまっている人の救いになればと思います。
①とあるリクルート出身の方からのアドバイス
社会人一年目の春。
新卒で大手金融企業に入ったものの、
なんか日々面白くない。
先輩に誘われたら行かなきゃいけない飲み会
土日にやりたいことを我慢してまで行く会社のゴルフコンペ
社会人ってこんなもんなのか。。
くそつまんねーな
と思っていました。
そんな矢先、
新人研修の講師として元リクルートの方がやってきました。
聞けばいろいろなリクルートでサービスの立ち上げに関わって、
今はフリーでなんでもコンサル(?)をされているそう。
とても面白い人で、自由な生き方をしている方だと思いました。
当時はコロナ前でしたので、
研修後に同期を一人誘って3人でその講師と飲みにいくことになりました。
ぼくはその講師の方にこんな相談をしました。
「やりたいことがわからなくてこの会社に入ったけど、
このまま働いていても何につながるかわからないんです」
そんなぼくにその方はこうアドバイスをくれたのです。
「キャリアはわからない。誰でも悩むもの。
今興味があることを3つくらい挙げてみて、
とりあえずそれに向かって進んでみたらいいんじゃない?」
その言葉でぼくはとても楽になりました。
当時は「野球、環境エネルギー、経済」に興味があったので
関連部署の人に話を聞きにいったり、
自分なりに情報収集、発信したりと行動の指針ができました。
結果、多くの人とのつながりと気づきを得ました。
この間、その時一緒に飲みに行った同期と当時と今(3年後)を比較した時に
「なんだかんだ今、二人とも当時話してた方向に進んでるよね」
という話になりました。
つまり、思い描いてそれなりに行動すれば
その世界に向かって自分の現実が寄っていく
ということなんじゃないかなと思います。
②キャリアは不確実であり誰にもわからないという諦め
ぼくが中学生の頃(約10年ちょっと前)は、
同い年でiPhoneを持ってる奴がいて
そいつはみんなから「中学生がiphoneなんていつ使うんだよw」といじられていました。
そもそもぼくはケータイすら持っていなかったし、
ケータイがネットに繋がるって、
なんとなく危なくて、怖い人たちがネットの世界にはたくさんいるんだと
思ってました。
そして現代、といってもそこから10年ちょっと後、
今やスマホを持っている人の割合は86.9%(*)と
ほとんどの人が所有しています。
(参考記事↓)
何が言いたいかと言うと
「それだけ時代と常識が変わる流れが早いんだよ」
ということです。
10年先のことなんか誰にも見通せない。
5年すら見通しが外れる可能性が高い。
なんならコロナウイルスなんていう
バイオハザードが現実に起こっているような世界は
みんな映画の中だけの世界だと思っていたはず。
そんな、「何が起こるかわからない」のがこの現代だと思っています。
多くの大企業が大ピンチに陥る一方、
勢いを増すベンチャー企業、
エシカルやエコフレンドリーを掲げて製品開発をし着実に売上を伸ばす企業
(ご参考:adidasは環境負荷の少ない素材にこだわったシューズを販売)
これら全て、数年前には我々には予想もしなかった出来事ですよね。
賢い人たちは予想してたかもですが。
もともと未来は予想できないけど、
その予想できない範囲がもっと広くなっているのが現代だと思っています。
それはキャリアについても同じ。
そこでぼくは諦めました。
未来を明確に意識できなくて悩むことを。
将来やりたいことだったり、
おじいちゃんになったらどんな人になりたいか
なんてわかるわけがなく、
ある程度の角度を決めたら、
そこに向かってまずは一歩を踏み出す。
それが何かにつながっているはずです。
方向だけは定めているので
とんでもなく変な方向に向かっているわけではないはずです。
その方向性の言語化だけはしておいてもいいんじゃないかなと思っています。
③新卒優秀層の採用面接をしていて気づいたこと
結論、みんな「やりたいこと」ってないんだなと。笑
優秀な方ほどやりたいことがない。
もちろんやりたいことはあるけどざっくりでしかあえて決めていない。
たまたまかもしれないけど、
学生時代のことについていろいろ目をキラキラさせながら話している方でも
「今後何がしたいんですか?」
と聞くと急に顔が曇る。笑
なんなら面接官の僕に相談してくる方もいる。
面接中、ふとこの間観たこの動画を思い出した。
(ぼくもギリギリZ世代だった、、!)
生まれた時からスマホを片手にいろんな情報に触れてきているので、
選択肢が多いのでしょう。
選択肢が多いと人は悩む。
10種類のジャムを揃えている店と
3種類の厳選ジャムを揃えている店では
後者の方が売上が立つ。
これは、人という生き物は選択肢が多いと決断すらしなくなるからです。
じゃあZ世代にやりたいことがないこと悪いかと言われると
そうではないとぼくは思っています。
長い人生で時代の流れが早いということは
それだけいろんなもの、ことに手を出していろんな経験ができるからです。
そのための柔軟性を持っているのがZ世代ということなんでしょう。
つまり、繰り返しになってしまいますが計画的偶発性を大事にして
常にチャンスを探し、そのチャンスに飛び込める人間であろう
ということですね。
以上がぼくの経験談の話です。
ここまで読んでいただいて、「ほーん。で?」
となっている方のために、
それを踏まえて就活、転職に活かすにはこんな心構えが必要なのではないでしょうか!という3点を挙げさせてもらってこの記事を締めたいと思います。
①ある程度の方向性を決めたら「エイヤ!」で踏み出す
「エイヤ!」の考え方はすごく好きで
ひふみ投信シリーズで有名なファンド、レオス・キャピタルワークス株式会社の藤野英人さんが書いた本に「最後はエイヤ!で踏み出す」という趣旨の記載があり
「ファンドマネージャーでも不確実なものにはエイヤ!でいっちゃうんだ」
と驚いた記憶があります。
また、ある程度の方向性を見極めたら(元リクルートの方の話参照)
そこに向かってとりあえず一歩踏み出してみる
そしたらなんとなくその方向にキャリアが進み始めていくものだなと
今思っています。
ぼくもまだまだ社会人キャリアの序盤にいるので今後も自分の方向性が
変わっていくことを許容しつつ、
でも一定の軸は持ったまま少しずつキャリアを進めていこうと思います。
②日々何かしらの自分が行きたい方向性に向けた情報を収集→発信
ほんとなんでもいいなと思っていて、
たとえばぼくは自分のキャリアについてモヤモヤし始めた時に
このnoteを始めて
同時にインスタグラムも自分が興味のある野球の分野で発信を始めてみました。
すると、思わぬ協力者と出会ったり、
同じ思いを持つ人とつながって何かできないかと話し合ったり。
誰の言葉か知りませんが
「思いあるところに人は集まる」
というのは本当だなと思います。
なんでもいいし、フォロワーも少なくていいのでSNSで自分の考えを発信してみましょう。
③悩みすぎない!!
これに尽きます。
悩んだら人に話を聞く。
悩んだら人に会いにいく。
この連続で自分の考えはブラッシュアップされていきます。
自分で考えることが一番ドツボにハマっていくパターンだと思うので
どんどん人に自分の考えを話しましょう。
コメントくだされば、ぼくでよければお話聞きます。
では。