どうやら自分は結構頑張っているらしい。自分で言うのは烏滸がましいので好きではないのだが、今日叔母にそう言われて「ああそうなのか」とあらためて自覚した。 ここで言う頑張っているとは要するに「ストレスが溜まっている」、ということなのだが、いやいや、自分は昨年あたりからボチボチとライブにも行かせて貰ってるし、時には買い物し過ぎてカードの引き落とし額が予想を遥かに上回り青ざめたこともあるしと、まあ、好き勝手させて貰ってる方だと思っていたので、こんなんでストレス云々なんて言ったらバチが
歌詞の背景を考えると眠れなくなることがある。例えば、「プラスティック・ラブ」という曲。竹内まりやさんの、今聴いても痺れるほどイカしてる1曲。 主人公は、破れた恋に心を痛める20代と思しき女性。失恋の痛手を寒風に晒すが如く夜毎ディスコで時間を過ごし、数々の男性に声をかけられるも誰にも靡かず、「氷のように冷たい女」と囁かれていても構うもんかと、ある意味自棄になりながら日々を送っている。 ここで疑問が湧く。 「愛に傷ついたあの日からずっと 昼と夜が逆の暮らしを続けて 流行りのDis
以前「漸く自分の定番が解ってきた気がする」という文章を書いた。これを着ていると心地よい、これを身に付けていると安心する、といった類の話で、その気持ちは今も変わってはいない。 しかしながら、少しずつウイルスが落ち着き、籠ってばかりだった自分もやっと大好きなライブに行こうということで、仲の良い友達やライブ仲間に会った時、ふと自分だけ取り残されているような感じがした。特に娘さんを持つ親友は、服のセレクトに若い目が入るので斬新なものを着ていてカッコよかった。私が生前の母と連れ立ってよ
同僚も、そして親友も皆口を揃えて「やってる」と言うのに、自分だけ何も知らないのは悔しいので、ここはまず勉強してみようとNISAの本を買った。NISAのついでにiDeCoについても説明がついていた。 早く始めた方が効果があり、年間120万円の投資なら割といいリターンが望めるらしい。限度額の120万じゃなくても、月に3千円でもやらないよりやった方がいいのだという。ネット証券がたくさんあって、クレカ決済ならポイントもついてかなりお得との話。 かなりやる気になったところで徐にスマホを
2月にしては珍しく雨がちな日。そんな時はコインランドリーだ。昨年洗濯機が故障した時以来しばしば、雨の日には自宅で洗濯した後に、近所のランドリーの大きな乾燥機へ向かう。濡れた洗濯物は重くて持つのが大変だけど、歩いて2分のその場所へ行けばどんな洗濯物もふんわりカラッと仕上がって出てくる。近いので、乾燥機にかけている間自宅へ戻れるのも大きな魅力だ。 先日、昼前ぐらいに行くと、2台あるうち狙っていた方の、ふわふわになるマシンが使用中だったので、普通のマシンに洗濯物を放り込んで小銭を入
約2年間の放熱の日々が過ぎ、漸く自分にとって何が大事か振り返るだけの余裕が出来た。なんてカッコつけて書いているが、要するに「推し活」の果て、が少し見えたのである。 別に嫌いになった訳ではないし、これからも熱心に応援を続けて行くと思う。けれど、どうも世間一般に言う推し活の最たるところ、つまり、全てのライブに足を運び、全てのグッズを買い、全ての発信活動を追いかける…というのは、自分の「スタイル」にはイマイチ合わないんじゃないか、ということに、今更ながら気づいた。 彼以外にも好きな
珍しく夫が寝坊した。慌てて叩き起こすが、表に出て一服しないと朝が始まらないと来ている。部屋に戻り、布団を上げ、顔を洗って髭を剃り、それでもまだ茫洋とした顔つきでご飯をよそおうとするので、甘い物好きの夫ならこっちのが食べやすいだろうと、イオンで買った「低糖質チョコクロワッサン」と「うずまきデニッシュ」を渡す。 いつも通り夜遅く帰宅して、お茶を入れる私を相手に職場の話などしながら夕飯を食べ、風呂に入る直前急に言った。 「今朝起こされた時、夢見てたんだ」 「夢見てる場合じゃなかった
物凄く久し振りに、パソコンのソリティアに嵌っている。PCを開くのは仕事をするためであって、遊んでいる暇はないのだが、まずは一戦交えてからでないとワードを開く気になれない。レベルがどんどん上がって行って、今日はとうとう「プロ」と呼ばれるところまで行ってしまった。 だが物凄く久し振りにやってみて、気付いたことが幾つかある。特に上級にチャレンジし始めてからだ。 それは、物事は見方を変えないと決して先には進まないということ。 当たり前に思っていることは実は当たり前ではないということ。
少しだけ陽が伸びて、4時に西陽が差すようになったなと思いながら台所で洗い物をしている時、背後のスマホからクリス・ボッティの「ダニー・ボーイ」が流れてきた。アプリが自分好みに勝手に選んでくれたうちの1曲だが、その選曲は余りにもドンピシャのタイミングで、ゴムの手袋をはめたまま目を瞑って聞き入ってしまった。瞼裏が西陽でオレンジに染まり、暖かな日がもうすぐやって来ることを伝えてくれている。節分とは、豆を巻く日であり、春が来る前の日のことだ。 SNSが交流目的の場合、こちらからの発信を
漸く自分の定番というものが解って来た気がする。洋服の話だ。今からだって買い物はするだろう。着道楽、買い道楽が過ぎるような人生だ。いきなりやめることなんて出来ない。が、それでもやっと、値段や流行ではない、自分にとって心地よいスタイルが決まって来た感じがする。そしてそのために必要なのは体型の維持だ。勿論全く同じには行かないのが普通だしそれでいいのだが、それでもキープする努力はしたいと思っている。 さて自分の定番は。まずジーンズ。濃いインディゴもいいし、夏なら少し掠れた感じのも。ブ
だいぶ前、TOEICを受けに行った時、2つ前の席にワンオクのツアーTシャツを着た女の子が座っていた。ほんの少し明るい髪色にショートカットが似合っていた。試験後、洗面所でたまたま隣の水道を使っており、私の方が先に出ようとして「お先に」という感じでちょっとだけ会釈をすると彼女は「お疲れ様でした!」と爽やかに言葉を返してくれた。 次に会うことがあるとかないとか、この先縁があるとかないとか、そういうことじゃなくて、一期一会というか、その瞬間を共にした相手への挨拶って、あっていい。 同
プレゼントしたいなと思ったクラフトビールがあり、購入した際お店の方に勧められたものを自分でも飲んでみたいと、ブルワリーをネットで探したら直販していたので注文してみた。発送されましたと届いたのだが、宅配業者さんからのメールが一向になく、おかしいと思って問い合わせをしたら、またすぐに発送しました、とメールが来た。今度は大丈夫かな、と思っていると、見慣れない番号から着信があった。出てみると、そのブルワリーの方からだった。 「東京にも店があって、どうもそちらが間違って発送のメールを出
職場に新しいアルバイトの大学生がやって来た。新しいと言っても既に顔見知りではある。大学には慣れたかと聞くと「はい。でもヤバいかもです」「何が」「専門の単位が一つ」「専門落としたらダメだろ!」と言って笑ううちに、いつしか部屋は自身のアルバイトの話になっていて、同僚の一人が「昔は、工事現場のアルバイトなんかも結構いいお金くれたんですよねえ」と呟いた。 「ええ、昔って割とバイト代貰えましたよね?」そう相槌を打って、大学1年の時、ホームセンターで2日間、新製品の洗剤の試供品配りのアル
低温ヤケドというのは本当に厄介で、2月に水ぶくれになった跡が今でも足首に残っている。寒さのため別段病院に行こうともせず暫く過ぎたのだが、春先になってふと、足首が見える服を着る季節だというのにこれでいいのかと気づき、近所の皮膚科に行ってみたという次第である。 「何でやったんですか?」と女性の先生は尋ねた。「あの…湯たんぽで」「ああ〜」「湯たんぽ入れて、その前にホットワインを少し多めに飲んでしまって、それで」「湯たんぽ。外せないんですね」「はい、大好きなんです」「そうかあ〜。でも
自分への誕生日プレゼントを買わなかったのは初めてかも知れない。これまでは、頑張ったご褒美とか何とか称して、アクセサリーだの服だの本だの買っていた。実は今回もちょっと欲しいなと思ったシャツがあった。だけどふと、欲しいと思ってから少し時間を置いてみたら購買意欲が失われており、再度ネットをチェックした時にはタイミング良く売り切れていた。 普段から欲しいものはその都度我慢せず手に入れている気がする。例えば、飲んでみたいビールとか、仕事のための本とか、アニエスべーのTシャツとか、発芽玄
母の時は、買って何度も着ていないピンクのTシャツに細い青のストライプのスタンドカラーのシャツ、ベージュのパンツにした。気取りがなくていつもの母みたいでいいと思った。1年後の父の時は最初決めていたブレザージャケットが余りにも重くこれは気に入るまいと思って、昔から馴染んでいた紺のジャンパーに、少しだけ柄の入った半袖のポロシャツ、紺のパンツに、いつものゴルフブランドの白いキャップを合わせた。出来るだけ普段の父のままにしたかった。 その結果、今2人の姿を合わせて思い出すと、まるでちょ