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[ 医療 ]脳内物質を知り、うまく付き合うには!精神疾患をふせぐ!

#脳内物資 #ノルアドレナリン
#ドーパミン #セロトニン
#最適脳 #医療 #健康

母方のイトコ、5人中3人が精神障害となっている。これはちょっと(本当はものすごく)気になるところだ。母の父も精神疾患があったというから、遺伝もあるのか?とも思う。そんなところから、今日は脳内物質について考えてみることにする。

*精神疾患の原因とは?
患者の脳を調べると、やはり脳内物質の異常があるようだ。過度のストレス、運動不足や食の乱れは、そのまま脳内物質にも影響を与える。やはりこの病気も、どこか生活習慣病にも似てみえてくるものだ。

とくに気をつけたいのが、脳における「神経可塑性」。簡単にいえば、思考や行動の癖により、脳の特定の部位だけが刺激を与えられ続け、その働きが変化してしまうということ。同じ刺激を与えられ続けることは、脳にとってはかなり危険ということだ。

精神的ストレスや肉体的ストレスを長く持ち続けると、脳そのものが変容してしまう。この変化により、後でいくら薬を投与したところで良くなることは無い。そこが精神病治療の難しいところでもある。

*増え続ける精神病患者?
少し前のデータ(厚労省)をみてみると、近年かなり増え続けていた。1996年が218万人、2011年320万人、2020年420万人となっている。うつ病患者数で見ると、1996年が43万人、21年95万人、2020年172万人と大幅にふえた。

原因として考えられることは、社会がよりストレスフルとなったことにあるようだ。長引く不況があり、非正規の働き方が増えた。しかも収入はなかなか伸びず、働く人不足も深刻となっている。近年のスマホの普及にも問題があるようだ。多くの人は1日中スマホを見ている。これも脳にとっては良くない癖、脳の変性を生んでしまう。

*2024今年出版された『最適脳』
これはコミュニケーションの専門家であるDJPフィリップ氏が書いたもの。フィリップ氏に言わせると、ニュースなどでみる悪い情報も脳にとっては良くないと言う。我々は知らず知らずのうちに情報を得ている。そのなかにはウクライナ戦争や、イスラエル・ガザ地区での戦闘の場面も目にしてしまう。これが脳にとっては、余計な刺激となるそうだ。

脳内物質は20種類ほどあるが、これに対しニュースなどでみた悪い情報が影響を与えると言うのだ。彼はこれを「悪魔のカクテル」と名付けた。逆にそういう情報をなるべく控えて、規則正しい生活や運動、食生活などをおこなうことで、脳内に理想とする脳内物質を生みだす。フィリップ氏はこれを「天使のカクテル」という名称で表している。

*情動に影響あたえる3大物質!
それは⑴ノルアドレナリン  ⑵ドーパミン  ⑶セロトニンの3つ。覚え方は「ドーセノル(カ ソルカ)」。どうせ乗るか反るか?の語呂合わせなら覚えやすいだろう。それぞれの特徴を見ていくと…。

⑴ノルアドレナリンは、「戦うか?逃げるか?」の生き残り物質といわれている。太古の昔、肉食獣に襲われた際にすぐに対応するためのもの。臨戦モードになり、命の危機から救うというものである。

⑵ドーパミンは「覚醒と快楽」をもたらす。集中力が増し、やる気にもなる。しかし、過剰に分泌されると、依存症にもなってしまうという厄介もの。ギャンブルや酒などで、いつもドーパミンを分泌していると、さらに強い刺激が欲しくなり、その行動が止められなくなるのだ。

⑶セロトニンは、心の落ち着きと、安心感をもたらす。夜になるとメロトニンに変化し、質の良い睡眠につながる。不足すると、消化不良や便秘、不眠や偏頭痛にもなってしまう。

*まとめ
この3大脳内物質、これらのバランスを整えるのが運動と言われている。運動には、有酸素運動と筋トレとストレッチがあるが、これらをバランスよく少なくとも週3日はおこないたいところだ。

また前述したように、スマホも制限した方がいい。オフの時間をつくるべきだと言える。酒に対して「休肝日」と言うように、スマホに対しては「休脳日」を設けたいところと言えるだろう。

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