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[政治]選挙制度が政治家の質を下げている!生業(なりわい)としての政治家とは?
#政治 #選挙制度 #小選挙区制
#小選挙区比例代表並立制
#選挙制度改革
またまた嫌なことになった。自民党総裁選、これが終わったかと思ったら、もう選挙だ。立憲民主党も、野田佳彦が党首になったが、案の定、「政権を獲るには現実路線」と言い放ち、自民党に近いものを打ち出してきた。これらはではどちらに投票しようが、ほとんど変わらないことになる。ますます投票に行かない人が増えるのではないだろうか?
*生業としての政治家?
もう「政治屋」と言ったほうがいいかもしれない。政治家とは、選挙で勝つことだけが仕事のようだ。また先の自民総裁選を見ると、これもより多くの得票を得ることだけを考えている。勝ってしまえば、今まで討論会で話した事は、すべて反故(ほご/約束はなかった)としてしまう。
自分の生活を営むためだけの生業としての政治家、この考えを持つ人がじつに多いと言える。庶民は「宝くじ」をよく買うが、政治家を目指した方がよほど金を得る確率は高いということだ。これではなおのこと、国民は政治離れとなってしまう。
自分の生活を営むためだけの生業としての政治家、この考えを持つ人がじつに多いと言える。庶民は「宝くじ」をよく買うが、政治家を目指した方がよほど金を得る確率は高いということだ。これではなおのこと、国民は政治離れとなってしまう。
*公約に責任を持たせる!
2011年9月から2012年1月までの野田佳彦内閣(民主党)。国民は総選挙でマニフェストを見て投票したのだが、自分が首相になると全てをひっくり返した。一番問題だったのは消費税。マニフェストでは「4年間増税はしない」としていたのだ。野田佳彦は、増税案を党内で取りまとめ、2015年には消費税10%に引き上げる案を提案した。
さらに年金支給年齢の引き上げなども案に出してきた。「八ツ場ダム建設中止」、「沖縄普天間基地を県外へ!」これらも全て撤回する。果たしてマニフェストとは何だったのだろうか。国民はマニフェストを見て民主党を選んだのだが、これではホトホト呆れかえった。
公約やマニフェストを守らないのであれば、有権者は投票しなくなるのは当たり前だ。こんなことを平然とやってしまう政治家は、本来政治家とはなってはいけない連中である。2012年以降、自民党のやりたい放題にさせた原因は、野党第一党の民主党側(現:立憲民主党)にあったのだ。守らないならば、何らかのペナルティー(罰則)を考える必要があるだろう。議員の資格などは剥奪すべきと言える。
*小選挙区制とは何だったのか?
1889年、日本でも世界でも激動の一年だった。1月には昭和天皇の逝去、5月中ソ国交正常化、6月中国・天安門事件、11月ベルリンの壁崩壊、12月ブッシュ・ゴルバチョフ、マルタ会談。また一方、日本では不祥事が続く。前年(88年)からのリクルートコスモス社非公開株譲渡問題で、自民党・野党・官僚・財界・マスコミまでがこの問題に絡んでいた。
5月には、公明党の矢野純也委員長が明電工事件により辞任。7月には宇野宗佑首相も女性問題をおこす。この年だけで首相は竹下から宇野そして海部と、3人も入れ替わった。短命に終わった宇野首相のときに、選挙改革(改悪)案が再度うごき出す。
第8次選挙制度審議会である。26名のうち9名がマスコミ(読売朝日、毎日、産経、日経NHKなど)で、残りは官僚6名、学者5名、法曹界3名等だった。ここで小選挙区制度が俎上に載せられたのだ。案としては3つ、(A)小選挙区制 (B)小選挙区比例代表制 (C)中選挙2名制限連記投票制。
*小沢一郎が推し進めた!
1991年10月宮沢内閣が成立。このとき権勢を握っていたのが竹下会長代理の小沢一郎だった。だが、このあと竹下派は小沢と反小沢派に分裂。1993年6月小沢一郎は新生党を設立。翌7月に行われた総選挙で、自民党は223議席と振るわなかった。ここで小沢一郎が中心となり、非自民8党派による細川護煕連立内閣が成立する。
この内閣において、小沢一郎は選挙制度改革に着手する。選んだのは(B)小選挙区比例代表並立制。この改革により、確かに2009年民主党中心とする連立内閣は成立するが、2012年にはすぐに安倍自民党が大勝して現在に至った。
*小選挙区制の問題点?
2大政党制により制限交代が可能となるメリットがある。一方で、「死に票」が増え、少数意見は反映されにくくなる。もともと小選挙区制が求められたのは、選挙にかかる費用が少なくなるために、金権腐敗が減らせるとの趣旨だったはず。しかしどうだろうか。未だに金にまつわる事件は起きている。
とくに問題となるのが、二大政党A党とB党との考えが同じ場合、有権者としては投票する政党がなくなってしまうこと。もともとこの制度は、様々な意見のある日本においては馴染めないものだ。また党首の力だけが強くなるのも問題と言える。過去に自民党政治が長く続けられていたのも、派閥があり、様々な意見があったからだ。
*まとめ
国政において、この小選挙区比例代表制になってしまうと、一般議員としては党首にはむかえなくなってしまう。選挙区の公認がもらえなくなるためだ。そのため、やることと言ったら、選挙活動になる。政治家が生業としての政治家になるのも、この制度の問題ということができるだろう。