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[医療ニュース]マイコプラズマ感染症、8年ぶりに拡大!

#マイコプラズマ
#マイコプラズマ肺炎
#医療ニュース

あれは何年前のことだっただろう?ある年の9月、39度の熱がつづき、病院に入院したことがあった。高熱が出てすぐに市内最大のS病院を受診。薬が処方されてとっていたのだが熱は下がらない。さすがに 4日目ともなって病院を、小児科のあるK病院に変えたのだ。するとすぐに肺炎となっていることが診断された。そのため、そのまま入院する運びとなってしまう。

単なる風邪と思っていたが、マイコプラズマ肺炎だった。最初にいったS病院、抗生剤を出したが、全く効かなかったということだ。このマイコプラズマ、菌類の仲間だが、厳密には違うという。核をもつ真核生物に寄生することで増殖する。病院ではこのとき流行っていたもの全てに対応すべく3つの薬が処方された。入院してから一週間、ようやく退院することができホッとする。
 
*マイコプラズマ肺炎の特徴。
この病気、4年ほどの周期で流行するという。別名「オリンピック病」とも言うようだ。昨年(2023)、お隣の中国で流行ったとされる。これが今年になって日本に入ってきた。いま日本で一番感染者が増えているのが、東京都の沿岸部のようだ。この地域の人は気をつけた方がいい。

感染するのは、14歳以下の子ども。だいたい80%はこの世代と言われている。しかし、大人も気をつけたほうがよい。というのも大人が感染すると重症化するからだ。症状としては発熱とだるさ、頭痛や咳が一般的。そして鼻水や鼻づまりは少なく、痰のない乾いた咳がでる。

重症化すると、膵炎や一過性の肝障害、髄膜炎、脳炎、心筋炎を引き起こす。さらに四肢に力が入らなくなるギランバレー症候群、粘膜が過敏となるスティーブジョンソン症候群にもなるようだ。私の場合、この病気になって相当の年月が経つが、いまだに喘息に似た症状がでてしまう。

*感染経路からみる対策!
子どものいる家庭は注意が必要である。とくに流行している地域では、手洗いやうがいをしっかりやるべきだ。学校で子供が感染し、家に持ち込むことが多い。また、症状が軽い人も多いのが特徴である。自分が感染していることに気づかない人が多いのだ。

感染してから発症するまでの潜伏期間が、2週間から3週間とかなり長い。半月以上も感染したまま移動するため、そのぶん余計に菌をばらまくことになる。この病気、別名を「歩く肺炎」とも言われているという。医療情報には注意を払うべきだろう。

*マイコプラズマ肺炎の治療法!
まず鼻や喉から菌をとって顕微鏡で見ることで、マイコプラズマかどうか特定できる。そのうえで、マイコプラズマであればまずマクロライド系の抗菌薬が出されるという。それで効かなかった時は、キノロン系かテトラサイクリン系の抗菌薬が処方される。

呼吸困難などの重症化には、テトラサイクリン系の薬剤が注射される。また点滴によりステロイド系の薬も使われるという。私の場合は、熱は高かったものの、そこまでは悪くなかった。そのため経口薬だけで治ることができた。

*体験し得た知識とは?
入院するまでに悪化したことで、医療への考え方が変わったことが第一である。それまでは全く医師任せだった。しかしこの肺炎によりそれではダメだと言うことを思い知らせてくれたと言える。自分自身でよく考えなければいけない。病院選びもこのことで慎重になった。

さらに言えることは、担当した医師がキチンと何に感染しているか特定しているのか?そこにも目を向けるようになった。これをしない医師であれば、全く当てにはならないのだ。それが嫌というほどわかった。

この肺炎により、いまだにちょっとしたことで咳き込むことが多くなった。これは明らかに、このマイコプラズマ肺炎の後遺症と見られる。とくに困るのが電車やバスでに乗っている時だ。急に咳が出て止まらなくなる。今ではバックやジャケットのポケットに「のどあめ」を入れて対策するようになった。

*まとめ
多くの医師にとって、このマイコプラズマ感染症はたいした病気とは思っていない。確かに感染しても、症状は軽くすぐに治ってしまう。だが油断すると、大人は大変なことになる。私のように後遺症に何年も苦しむようになるのだ。

けっきょく自分の身は自分で守るという基本に立ちかえるべきだろう。医師もひとりの人間である。多くの患者をみればより重い病気のほうに目がいってしまう。だからこそ自分がしっかりしなくてはいけないと言うことだ。

最近では、医師と自分との相性も重視するようになった。かりに受診しても、自分とは合わないと感じたら、すぐに別の病院に行くようにしている。これは必ずしもいいことばかりではないが(費用が余計かかるため)、そのようにする癖がついたのだ。

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